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選挙で悪用される恐れがあるフェイク動画の排除に向けて

マカフィー、ディープフェイク動画を検出する「McAfee Deepfakes Lab」設立

2020年10月20日 14時30分更新

文● ASCII

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 マカフィーは10月14日(現地時間)、ディープフェイクの疑いがある動画を最新AIを活用して分析し、マスメディアやソーシャルメディアに提供する「McAfee Deepfakes Lab」の設立を発表した。

 ディープフェイク動画は、敵対的生成ネットワーク(GANs)と呼ばれるディープラーニング技術を活用して、既存の画像、音声、動画をソースメディアファイルに重ね合わせることで作成されるフェイク動画。GAN技術を使えば、人工的に映像を合成し、本物と見分けがつかないような精巧な映像を作成できるという。

 これらの動画は、2020年のアメリカ大統領選や今後の選挙で、候補者や政党を中傷する偽情報の拡散に利用される恐れがあり、当事者や有力な報道機関が動画に異議を唱える間もなくソーシャルメディア上で拡散される可能性があるとのこと。

 McAfee Deepfakes Labは、これまで培ってきたデータサイエンスの専門知識とコンピュータビジョン、および隠れたパターンを読み解くディープラーニング技術を組み合わせた自社ツールを活用して、元のメディアファイルの認証に重要な役割を果たす合成された動画要素を検出する。

 報道機関やソーシャルメディアプラットフォームから、疑わしい動画がDeepfakes Labに提出されると、マカフィーが動画の信憑性の評価し、検出スコアとヒートマップを依頼者に提供する。

 McAfee Deepfakes Labは、調査してほしいコンテンツのリンクをメール(media@mcafee.com)で送信することで利用できる。

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