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健全な青少年は「昼間は鬼滅、夜は親に隠れて鬼獄」を読むべし!

18禁と一般の狭間で勝負している系ギリギリお色気漫画特集

文●二瓶朗 編集●ASCII

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遠い存在だった女性漫画が色んな意味でエキサイティングできる内容だったので皆にも知ってほしい

まんが王国で大人気の漫画「鬼●の●」が今熱い!

 少年時代、週刊少年ジャンプよりも月刊少年ジャンプに心惹かれていた時期がある……そんな男性諸氏、お待たせしました。今回は「18禁」まではいかないけれど、書店で買うのはなかなかに気が引ける漫画について特集したいと思う。

 古くは『けっこう仮面』、オッサン世代には『Oh!透明人間』『いけない!ルナ先生』『やるっきゃ騎士』あたりに代表される、「あくまでも全年齢対象だがPTAからは目の敵にされる」系の漫画だ。だが、今日ではいろいろな意味で“無修正”なコンテンツがインターネットにあふれている。中途半端にピンクな漫画は絶滅したのでは……と思いきや、まだまだ元気なのである。そして意外なことに、女性漫画でかつてない繁栄の時代を迎えているではないか。

 その証拠に、お得感No.1の電子コミックサービス「まんが王国」のランキングには、記録破りの超ヒット作『鬼滅の刃』と並んで、見聞きしたことないがタイトルはよく似ている『鬼獄の夜』なる漫画が頻繁にランクインしていることに気づく。概要を確認してみれば、どうやらジャンルは女性漫画でホラー・バイオレンス・お色気をたっぷり効かせた人気作、ということらしい。

密かな人気作『鬼獄の夜』は、なんと10月26日の総合ランキングで『鬼滅の刃』に続く第2位。「鬼が入る四文字タイトル漫画」がワンツーフィニッシュを飾っているではないか! これはアニメ化も秒読み段階では!?

 そんな人気を知り、非常に興味は高まるものの「部屋にHな本があるのはイヤ」「同居人にバレたら大変なことに」「女性向けのタイトルだし」などの理由から、リアルな単行本の購入には二の足を踏んでいた人たちも安心して欲しい。「まんが王国」を利用すればスマホやタブレット、パソコン自体が専用の「秘密の本棚」と化すので、安心して好みの漫画を購入できる。

 逆に言えば、そういった手のひらに乗る「秘密の本棚」を皆が所有し始めたからこそ、お色気ありの女性漫画が上位にランクインし、作品数も増加しているのだろう。そして当然女性向け漫画だけではなく、元より境界線上を行き来するピンクな内容を得意とする青年漫画も盛り上がっているのだ。

 ということで今回は、老若男女が楽しめる「一般向けのお色気漫画」をピックアップして紹介していこう。まずは、総合ランキングにも度々登場する女性向け漫画2作品から!

これが俺の「秘密の本棚」。もうこれでベッド下に隠す(そして妻に発見され綺麗に整頓される)こともない!

エロ&ホラー&バイオレンスな展開に震えて萌える

鬼獄の夜

『鬼獄の夜』加藤キャシー(集英社)

既刊:19巻(継続中)
著者・作者:加藤キャシー
掲載誌:マンガMee
発行元:集英社
URL:https://comic.k-manga.jp/title/118503/pv

 廃村に棲まう、それはそれはバイオレンス&エキサイティングな鬼たちが自慢の金棒(意味深)で大暴れ! 俺の鬼(比喩表現)は日輪刀にも負けないぜ! エロティック展開をこなす不届きな奴らが狙われるお約束も完備! いいぞ鬼、やっちまえ!……というストーリー。
※編註:だいぶ嘘・大げさが混じってます

 ホラー要素とバイオレンス要素がかなり重めではあるが、要所要所にエロがちりばめられている。幼馴染である茜、牡丹、鷹介、晴馬は山中で鬼に襲われ早々に男女2人が退場するものの、逃れた2人が隠れているのにもかかわらず急に行為を始めちゃったりする展開に脳が震える。なお多くのシーンが女性目線であることが女性向けコミックであることを意識させるが、逆に男性が読めば『ほうなるほど』と思う描写も少なくなく、これこそが男女に支持される所以かも。

『顔無し鬼さん、頑張って』という気持ちがふつふつと湧いてくる

チートなしで異世界を生きるJKの覚悟が染みる

JKハルは異世界で娼婦になった

『JKハルは異世界で娼婦になった』平鳥コウ、山田J太(新潮社)

既刊:16巻(継続中)
著者・作者:平鳥コウ、山田J太
掲載誌:ウツツ
発行元:新潮社
URL:https://comic.k-manga.jp/title/44706/pv

 どこにでもいる普通の女子高生・小山ハルはある日交通事故に遭い、気づいたときには異世界に転移していた。定番であるチート能力も授けられず、冒険者になれるのは男だけ、そして男尊女卑甚だしい異世界に放り出されたハルは、酒場『夜想の青猫亭』で働くことを決意するが、その酒場は娼館も兼ねていた。つまりハルは異世界の娼婦になったのだった。

 生きるため、カネを稼ぐためにハルは身体を売る。同じ事故で同時に転移してきた同級生・千葉(元陰キャ、チート能力×3ありのイケイケ冒険者)を仕方なく客に取ったり、荒くれものにモノ扱いされたりもして娼婦の生活は生々しく読み進めるほどに苦しい。しかしそこにはスキルのない元JKが異世界で生きるための「覚悟」がある。「この店は娼館であたしは娼婦だ」そう言い切り毎夜客を取るハルの姿勢に、異世界なろう系作品ながらもリアル世界でのセックスワーカーたちの姿が重なるような気もする。

原作は「小説家になろう」掲載の小説

「秘密の本棚を得た俺に死角はない」

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