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山根博士の海外モバイル通信 第514回

窓ガラスを5Gアンテナにする「WAVEATTOCH」を広島で体験!

2020年09月29日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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日本初の5Gガラスアンテナを試す!

 日本の5Gの普及はまだこれから。4連休中に訪問した広島では駅前(南口)の広い範囲で5Gが使えました。都市によっては5Gの実用性が少しずつ高まっているようです。その広島には日本で初という、窓ガラスに貼り付けできる透明なガラスアンテナ「WAVEATTOCH」(ウェーブアトッチ)が導入されているので実際に見に行きました。

 場所は広島駅北口すぐにある広島テレビ本社ビル。向かいには複合施設「グラノード広島」があり、間の通りには「エキキターレ」という名前が付けられています。

広島駅北口そばにある広島テレビの本社ビル

イベントも開催されるエキキターレ。5Gを試すにももってこいの場所だ

 エキキターレから本社ビルを見ると、3階の窓ガラスになにやら表示が見えます。おなじみのドコモ5Gロゴと共に「日本初 ガラスアンテナ」と表示されています。ここにWAVEATTOCHが設置されているのです。WAVEATTOCHは完全透明ではないものの透過性は高く、窓ガラスの上方を覆うだけなので室内が暗くなることはなさそうです。サイズは843×185mm、重量は2kgと軽量なので既存の窓ガラスに取り付けることも難しくないでしょう。

本社ビル3階の窓に表示が見える

これが日本初の5Gガラスアンテナ「WAVEATTOCH」だ

 このガラスアンテナはドコモとAGCが共同で開発したもの。AGCの旧社名は旭硝子。ガラスをはじめ素材開発の分野で世界的にも有名な企業です。ビルの壁面をアンテナにするというアイディアは景観面や設置場所を選ばないので、優れていますね。WAVEATTOCHは指向性が高く、100~200m先まで電波を飛ばすことができるといいます。

 実際に「Galaxy S20 5G」を使ってテストしました。エキキターレの通り全体で5Gの電波を拾うことができます。NRの周波数は3.7GHz(n78)と4.5GHz(n79)を確認しました。スピードテストアプリでは下り350Mpbs前後、上り100Mbps前後をマーク。ギガビットには届かないものの、このエリアの4Gは下り50Mbps前後しか出ず、5Gの速度はその数倍とかなり快適です。

3.7GHzをつかんでいることを確認

下り速度は350Mbps前後だった

 グラノード広島の2階のテラスがちょうどWAVEATTOCHの向かい側なのでここでもスピードテスト。地表と変わらぬ速度が出ました。窓ガラスをアンテナにできるのならば、都心での5Gエリアを一気に広げることができます。ぜひ他の都市にも導入を広げてほしいものですね。

2階に移動しても速度はほぼ同等

広島駅南口では550Mpbs前後。広島は5Gを試しやすい都市だ

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