このページの本文へ

週替わりギークス ― 第187回

妻より収入が低いと不倫リスクが上昇!? 現代社会の思わぬ結婚リスク-倶楽部情報局

2020年09月25日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アスキーの会員サービスASCII倶楽部では、会員の方だけが読めるさまざまな連載や特集が毎日更新中。

 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「妻より収入が低いと不倫リスクが上昇!? 現代社会の思わぬ結婚リスク」を紹介します。


いまの彼氏と結婚して幸せになれるのか?

インタビューに協力してくれた社会学者の毛塚和宏(けづかかずひろ)さん

 メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。私は今年で26歳になり、友達が次々と結婚する第1次結婚ラッシュを迎えています。最近、私自身もまわりの人たちから、結婚について聞かれることが多くなってきました。

 そこで、気になるのが「現在の恋人は、恋人としては良いかもしれないけれど、結婚相手としてはどうなの?」ということ。メンヘラ女子たちは、結婚相手に求める条件などは本当にどうでも良くて、「彼氏に経済力がないなら私が稼ぐ」くらいの勢いがある人が多いと思います(もしかしたら、私だけかもしれませんが……)。

 しかし、世間一般では、恋人と結婚相手に求める条件は違う人も多いようです。たとえば、マッチングアプリのタップルが実施した調査では、「恋人と結婚相手に求める条件は異なりますか?」という質問に対し、約半数に及ぶ46.7%の男女が異なると回答しています。

 この調査では恋人にしたい/結婚相手にしたい有名人についても質問しており、恋人にしたい有名人の1位は中村倫也さん、結婚相手にしたい有名人の1位が田中圭さんだったとのこと。ちなみに、仮に、世の中の男性を「中村倫也さんタイプ」と「田中圭さんタイプ」の2つに分けるとしたら、私の彼氏は圧倒的に「中村倫也さんタイプ」です。

 これまで「結婚相手に求める条件」なんて、余計なお世話だ! 彼氏のことが大好きだから、関係ない!! と思っていました。今回は少し現実を見て、「結婚するうえで、どのようなことが大事なのか」「どうしたら、幸せになれるか」考えてみることにしました。

 そこで、今回悩みを相談したのは、私が通う東京工業大学大学院の指導教官であり、社会学者の毛塚和宏(けづかかずひろ)先生です。

毛塚和宏(けづかかずひろ)先生

 1989年生まれ。東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院/環境・社会理工学院 社会・人間科学系 講師。専攻・研究テーマは数理社会学、計量社会学、結婚、教育達成の不平等。早稲田大学基幹理工学部数学科卒業、東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。

Researchmap:https://researchmap.jp/kezuka_kaz/
note:https://note.com/kkezuka

1日16分間の会話増加は、月10万円の給料アップと同じ効果を持つ

——今回、毛塚先生に相談させてもらったのは「先生が結婚や夫婦関係に関する論文をいくつか出されていて、結婚とか夫婦関係とかにお詳しいのではないか」と思ったからなのですが、最近はどのようなテーマで研究されているんですか?

 大きな研究テーマは、家族社会学がメインになってるかな。博士課程では「なぜ、お見合い結婚が衰退して、恋愛結婚が普及したのか」「それが結婚するタイミング、晩婚化に影響を与えているのか」を分析しました。

 ちょうど研究計画を練っているところなんだけど、いまは「男子校や女子校に通うと、性別役割分業の意識が強まるのか弱まるのか」といった問題や夫婦関係についての研究をしています。

——なるほど。そのようなさまざまな研究をされている先生に、さっそく質問なんですが、私はいまの彼氏と結婚して幸せになれますか? 私は彼氏のことが大好きなので、ずっと一緒にいたいと思っています。社会学の観点から、どんな相手と結婚したら幸せになれるか? など教えてもらいたいです!

 まず「幸せ」をどう定義するかにもよるけれど、社会学の観点からいうと、結婚に関する幸せは「結婚満足度」と「夫婦関係満足度」で決まります。これらを使った調査は世界各国で山ほどあり、ある種の鉄則みたいものがあります。少し難しい言葉ですが、鉄則とは「夫の情緒的サポート」の有無がカギになっていることです。

——情緒的サポートというのは?

 要するに、「話を聞いてもらえる」とか「心理的に優しく接してもらえる」とかですね。

 社会学者の山口一男(やまぐちかずお)さんによる夫婦関係満足度とワークライフバランスについて分析した論文では、平日1日あたり16分間の夫婦間における会話が増えることは、月10万円の給料アップと同じ効果を持つという結果が出ています。まさに、夫婦間の会話は、情緒的サポートの表れとして捉えられます。

 「話を聞いてもらえない」のは情緒的サポートが欠如した状態のため、「ないがしろにされる」ことと同じです。情緒的サポートは「夫が家事をしてくれることよりも重要かもしれない」という研究結果も出ています(※)。だから、現在の恋人が結婚相手にふさわしいかどうか考えるにあたっては、まず「相手が話をちゃんと聞いてくれるかどうか」見極めるのが重要かもしれませんね。

——彼氏は話を聞いてくれるほうだと思います。でも、やはり、彼氏の仕事が忙しくなると、話せる時間も減るし、LINEも返してもらえなくなります。彼氏が働かなくても良いぐらい、私が稼げたら良いのですが……。


 続きは「妻より収入が低いと不倫リスクが上昇!? 現代社会の思わぬ結婚リスク」でお楽しみください。

 なお、こちらの記事の続きを読めるのはASCII倶楽部会員の方限定です。

 ASCII倶楽部には、今回紹介した記事だけでなく、PCやスマホ、カメラ、テレビ、オーディオなどの会員だけが読める連載が更新されております! さらに、週刊アスキー 電子版の最新号から過去4年ぶん以上のバックナンバーが読み放題となっております。

会員制読み放題サービス
ASCII倶楽部(アスキークラブ)

■利用料金
月額 税込1080円
※毎月1日~末日までの利用料金として

■支払方法等
●クレジットカード
* VISAカード/MasterCard/アメリカン・エキスプレスカード/JCBカード
●auかんたん決済
●ドコモケータイ払い
●Amazon アカウント
※auかんたん決済、ドコモケータイ払いを選択された方は、3日間無料キャンペーンをご利用いただけません。 ※ご利用になる決済機関によって決済時期及び決済方法が異なります。
それぞれの決済機関が定める利用規約等をご確認ください。

■提供時期
月額利用料金の支払い後、すぐに利用可能。

■推奨環境 <端末・ブラウザ>
【PC】
・OS
Windows 7 以上 , Mac OS X 10.10以上
・ブラウザ
(Windows)Internet Explorer 11※Edgeは除く , Google Chrome最新版 , Firefox最新版
(Mac)Safari最新版

【スマートフォン】
・OS
iOS 8 以上 , Android 4.x以上
・ブラウザ
(iOS)Safari
(Android)Google Chrome

URL ASCII倶楽部

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー No.1488(2024年4月23日発行)

バックナンバー

  • 週刊アスキー No.1487(2024年4月16日発行)

  • 週刊アスキー No.1486(2024年4月9日発行)

  • 週刊アスキー No.1485(2024年4月2日発行)

  • 週刊アスキー No.1484(2024年3月26日発行)

  • 週刊アスキー No.1483(2024年3月19日発行)

注目ニュース

ASCII倶楽部の最新記事