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新車を買った情報2020 第63回

マツダ ロードスターRF タイヤ選びは博打

2020年09月26日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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 「ドコモロ座」と誤読されがちな「ドコモ口座」ですが、誤読して星座だと思った人はロマンチスト、映画館だと思った人は昭和のおっさん、劇団だと思った人はサブカル野郎、ストリップ小屋だと思った人は知識人なんだそうであります。

 新車を買った情報2020、私は凡庸な昭和のおっさん四本淑三です。今回の話題の中心といたしますのは、ロードスターRFのタイヤ選び。純正装着の「ブリヂストン・ポテンザ S001」が消耗したので交換したという話であります。

 タイヤは通常の消耗品としてはダントツに値が張るにも関わらず、履いてみるまで良し悪しが分からない。その選択は博打そのもの。ハズレを掴みたくなければ純正ですが、私はそのポテンザに少なからず不満を持っておりました。

 もちろんスポーツタイヤとしては言わずと知れた逸品であり、路面の食いつき、ステアリングの応答性、いずれも文句なし。横方向のグリップの果てしないマージンには呆れるばかりで、いつもの山坂道でこじったくらいではスキール音のスの字も出やしない。

 それに短い制動距離と俊敏なハンドリングのおかげで、今までにキタキツネを一度、エゾリスは二度、エゾシカの親子なら三度、意味不明な挙動のクルマは際限なく接触回避に成功しております。

 なのにキツネやリスやシカや注意散漫なヒトが私に感謝してくれたことなど一度もありません。

 なにしろこのタイヤは、安全の代償として乗員に忍耐を強いてくる。厳しい突き上げ、ロードノイズによる疲労感。修繕が追いつかずに荒れた北海道の道を、これで日に何百キロも走っていると、だんたん気がくる……くるくるくる、くるるるるるー。

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