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NeoFaceに応用、世界評価No.1の実力が進化

コロナ禍だから顔認証、マスク顔を99.9%認識するNECの新技術

2020年09月24日 00時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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 NECは9月24日、マスク着用に特化した顔認証エンジンを開発。社内評価において、マスク着用時の認識率が99.9%以上という、高精度な認証を実現できたことを発表した。東京・三田のNEC本社の入退場ゲートで、9月末から新エンジンを採用。10月上旬から順次販売を開始するという。

 NEC フェローの今岡仁氏は以下のように述べる。

今岡 「世界中からマスク対応への要望が出てきた。NECがしっかりと対応することで、世界中で、顔認証技術を安心して使ってもらうことを目指した。顔認証のスペシャリストとして、NECがマスク対応の精度を高めないと、顔認証そのものが世界中で使ってもらえない。そういう思いで技術開発を進めてきた」

 日本では、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において、ニユーノーマルにおける基本的な感染対策に、マスクの着用をあげている。また、世界的にも、外出時のマスク着用の動きが広がっている。こうした動きに伴って、PCのログインや施設の入退場、公共機関などにおける本人確認の用途などで、幅広く使われている顔認証技術が、マスク着用時にも高い精度で、本人を認識することが求められてきたわけだ。

 同社では、これまでにもマスクの着用に対応した顔認証技術を実現していたが、新たなエンジンの開発によって、認証精度を大幅に高めることに成功したという。

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