『ラーメン大好き小泉さん』『一杯の魂 ラーメン人物伝』『らーめん再遊記』
二郎武蔵鬼金棒天一……実はテイクアウトOKな東京の人気ラーメン店を漫画で体験
トマト麺、カラシビそして二郎をテイクアウトでいただく!
さっそくテイクアウト・ラーメンをいただいていこう。まずはアニメやドラマでもおなじみ、新世代のラーメン漫画として人気の『ラーメン大好き小泉さん』に登場する3店舗から。
太陽のトマト麺――家庭での味変が楽しい一杯
ちょっと変わったラーメンがほしいなら、トマトのラーメンはいかがでしょうか。太陽のトマト麺は、なんといってもトマトスープが特徴。といってもキワモノでは決してなく、トマトの旨味が溶け込んだコクは唯一無二。テイクアウト用の麺もつるつる食感で、まるでスープパスタとラーメンのいいとこ取り。チーズをトッピングすればイタリア気分はさらに高まります。
この味わい、家で作ろうと思ったらむずかしいはず。スープにごはんを入れてリゾット風にするのもおすすめですし、パンを浸して食べるのもアリですね。コショウやスパイスなどを入れた味変も楽しい、自宅ならではの食べ方ができるラーメンです。(モーダル小嶋)
「太陽のトマト麺」については4巻に収録されている。このところトマトラーメンにハマっている小泉さん。同店のトマトラーメン、そして残りスープにご飯をいれてシメのリゾット風おじやまで華麗に食べ進めていくのだが、小泉さんにしては珍しく独白が多く、饒舌にすら感じるのだが、じつは……。
モーダル小嶋も試食レビューで触れているが、トマトラーメンの酸味と甘み、そこに加わるとろとろチーズの風味が悠のオリジナル解説からも十分伝わってくる。
鬼金棒――唐辛子+山椒の“カラシビ”を自宅で
辛いラーメンは数ありますが、ただ辛いだけではつまらない。ここ数年のトレンドになったシビ辛な一杯を食べたいなら、この鬼金棒がオススメです。唐辛子の「カラ」と山椒の「シビ」のカラシビは、まさにここでしか味わえない奥深い味わい。
特注の切刃で製麺した中太麺・中細麺・細麺を混ぜ合わせた混合麺の食感や、オリジナルの調合味噌による独特のコクなど、刺激だけではなく口の中で様々な快感が駆け巡る、まさに「食べていて楽しい」一杯です。ちなみに、ヤングコーンは「金棒」をイメージしたものだそうですよ。(モーダル小嶋)
「鬼金棒」は第6巻に収録。小泉さんについてきたのはツインテールの美沙。同店は唐辛子の辛み「カラ」と山椒の痺れ「シビ」が効いた「カラシビ味噌らー麺」がウリ。はじめは躊躇する美沙ではあるが、カラシビを克服しその先に辿り着いた小泉さんからカラシビ味噌らー麺の奥深さをレクチャーされると、完全にハマってしまう。連日カラシビを食べに通うようになった美沙はさらにパクチートッピングにもハマり……というストーリー。
カラシビ経験者であれば、読むだけで口内にあの味が蘇ってくること間違いなしだ。モーダル小嶋の試食写真を見ればわかる通り、非常に刺激的な一杯に仕上がっている。