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副業・転職は「ユルく自然体に」がトレンドである理由

2020年09月17日 06時00分更新

文● ジャイアント佐藤(ダイヤモンド・オンライン

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Photo:PIXTA

副業や転職先を
もっと気楽にするには…?

 今や上場企業に勤める人でも副業をすることは珍しくない。転職は今や当たり前の話で、学校を出てすぐに就職をした1つの会社に骨を埋めるように働くのはもはや過去の遺物のような考えなのかもしれない。

 しかし、いざ自分の趣味や特技を生かして副業を見つけようとしても現実的に進めるのはなかなか難しいことが多いようだ。

 また、転職活動を始めるとしても、自分の職歴を職務経歴書に「いかにもデキるビジネスパーソンです」風に見栄え良く書くのは非常に骨が折れる作業だ。

 特に転職となると面接も数回にわたり、手続きも大変面倒なことが多い。

 その割には現場の人間関係などは実際に入社してみないとわからなかったりで、労力の割にリスクが高すぎるのではないだろうか?

 もう少し気楽に副業や転職先を見つけたりできないものだろうか?

 そこで今回見つけたのが副業・転職希望者と仕事を振りたい企業をマッチングするキャリアSNS「YOUTRUST(ユートラスト)」だ。

 仕事で関わっているプロジェクトの面白さや、趣味特技をベースに副業で体験したことなどを「自然体」で書いていくことにより、無理なく副業先や転職先を見つけていこうというコンセプトの元でできたビジネス仕様のSNSだ。

 運営する株式会社YOUTRUSTの代表・岩崎由夏さんに話を聞いた。

お互い猫を被りながら進めていく
転職&採用活動に嫌気

「YOUTRUST」ができたきっかけは、岩崎さん自身が転職活動を経験した時にさかのぼる。

 背伸びしまくりの履歴書や職務経歴書を持ち、猫を被って面接に行くことに心底嫌気が差したのだ。

笑顔が印象的な岩崎さん。旦那さんと立ち飲みの話で盛り上がるほどお酒好きな一面も

 元々岩崎さんはIT系企業の人事部門で採用の仕事をしていた。よって転職活動の際に面接官が猫を被っているとすぐに気づいてしまう。

「仕事って『人間としての真価』を信頼し合える人同士でやっていくのが一番だと思うんです」(岩崎さん)

 そこから岩崎さんは信頼できる仲間たちと「いい意味でユルい」ビジネス仲間を探すためのSNS「YOUTRUST」を立ち上げた。

ポイントは
ビジネス専用のSNSであること

 従来あるSNSで「仕事の投稿」や「スキルの宣伝」をしたら煙たがられることもあるだろう。また書く方も何か悪いことをしているような背徳感があるのではないだろうか。

 その点、ビジネスのためのSNSでは思う存分、自分の仕事に関する話題をアピールできる。

スッキリしたインターフェースの「YOUTRUST」。副業意欲、転職意欲のステータスもわかりやすくデザインされている
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 また「YOUTRUST」には転職意欲と副業意欲を「積極的に探している」から「まったく考えていない」まで4段階でステータスを変更できる機能がある。このステータスが変更されると、無料プランでは自分の「友人」、有料のリクルーターアカウントでは「友人の友人」の範囲まで通知される仕組みになっている。

 そう、採用を進めたい企業側がいち早く仕事を探している相手の情報を察知できるのだ。

 結果「試しに副業」、さらには正社員としての転職を見据えた副業「お試し就職」といったことが身近なものになり、登録者数はまたたく間に増えていった。

 2018年4月のサービスリリースから約2年の間で登録ユーザー数は1万人を超え、採用目的で同サービスを活用する企業も200社を超えた。

コロナ禍でも企業側の登録が急増
副業での採用ニーズが高まる

 しかしこういった仕事マッチングサイトは、仕事を探す側と仕事を振る側の数のバランスが大事なのではないか?このコロナ禍で仕事が減っている今、仕事を探す側しかいなくなってしまったりしないのだろうか?

「それがコロナ禍で採用を進めたい企業側の登録が急増しています。リモートワーク化が進んで、オフィスに出勤することはさほど重要じゃないことが証明されてしまったのです。普段社内で仕事を振る方が在宅でスタッフに仕事を振るわけですから(笑)。そうなると、企業はガッツリ社員としてではなく副業でユルく関わってくれる方を探す傾向が出てくるようです」(岩崎さん)

 個人事業者らが、大きなプロジェクトに関わることができるのだ。

 実際に「YOUTRUST」でも、有名企業がプロジェクトに見合った人材に副業として参加してほしいというオファーを出すことが増えているという。

 以前からクリエーティブ系の職種を中心にこういった働き方は存在していたが、出勤の重要性が低下したコロナ禍の今、クリエーティブ系のみならずこの傾向はさらに強まっている。

転職市場は
もっとフェアにできる

「YOUTRUST」を運営する岩崎さんにはもう一つ大きな目標がある。それは世の中の転職市場をもっとフェアにしたいということだ。

「人材紹介エージェントは求職者と企業が雇用関係を成立させたときに、採用した企業からエージェントに予定年収の一定割合が支払われる仕組みで成り立っています。その場合、資金力のある企業はその割合を引き上げることが可能なんです。そうなると、エージェントは求職者の事情など二の次で、ひたすら『割合のいい企業』ばかりを紹介するようになります。これってすごくフェアじゃないと思います」(岩崎さん)

 岩崎さんは本来主役であるはずの求職者と企業ではなく、人材紹介エージェントと企業の経済的都合で求職者が振り回されている実態を何度も見てきた。

 これでは世の中の働く環境が良くなっていくとは考えられない。

 このゆがんだ現場を「YOUTRUST」を通してフェアにしていくのが、岩崎さんのもう一つの大きな目標だ。

 信頼する者同士が楽しみながら仕事をしていくフェアな転職を実現するためにも、「いい意味でユルくつながれるYOUTRUST」の活躍から目が離せない。

(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R))

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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