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4.4mmバランス駆動に始めて対応、LDAC/aptX HDにも両対応

Astell&Kern、高出力がウリの「KANN ALPHA」が登場、

2020年09月12日 06時00分更新

文● ASCII

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 アユートは9月9日、Astell&Kernのハイレゾプレーヤー「KANN ALPHA」を発表した。発売は10月6日。予約は9月18日に受付開始する。価格はオープンプライス。直販サイト“アキハバラ e市場”での販売価格は14万9980円。

 高出力設計がコンセプトのKANNシリーズ。KANN、KAAN Cubeに続く第3弾で、新たに4.4mm5極のバランス駆動用端子を装備した(2.5mm4極端子も従来同様装備)。各バランス出力ラインを完全に分離して超低ノイズを実現した「Noise-free Output」とし、また新設計回路によって低クロストーク化(High Gain/バランス出力時に-141dB)も図っている。

 前機種のKANN CUBEはポータブルプレーヤーであるものの、かなり大型の製品だったが、KANN ALPHAは、これまでよりポータブルオーディオプレーヤーであることの本質を追求し、本体を小型化。それでいて、KANN CUBEと並ぶ最大12Vrmsの高出力アンプになっている。

 一方で、電源回路の効率化により、連続約14時間半の長時間再生にも対応。

 DACは、ESS Technologyの「ES9068AS」を左右独立で搭載。PCM最大384kHz/32bit、DSD最大11.2MHzのネイティブ再生が可能。FLACなどのロスレスファイルのほか、MQA再生も可能。クロックには、フェムト秒クラスの超低ジッターを実現するVCXO(電圧制御水晶発振器)を採用している。

 MQA再生時はDAC内蔵のMQAレンダラー機能を利用する。コアデコードをKANN ALPHAのクアッドコアCPUで実施した後、ESS9068AS内蔵のハードウェアレンダラーを利用してMQAファイルをフルデコードする。別売のAK CD-RIPPERと組み合わせれば、MQA-CD(ハイレゾCD)の再生も可能だ。

 OSはAndroid 9.0をベースに独自開発。Open APPを介して、主な音楽ストリーミングアプリをインストールが可能となっている。

 ディスプレーは4.1型のタッチスクリーン(解像度720×1280ドット)。内蔵ストレージは64GB。最大1TBのmicroSDカードを利用可能。Bluetooth 5.0対応で、ハイレゾ系のaptX HDやLDACコーデックもサポートする。

 超精密な金属成形技術によって、持ちやすく個性的なデザインになっている。ボリュームホイール周りには光で状態を示すLEDを搭載し、現在再生中の曲のビット深度やボリューム調節状態を色で表示する。本体サイズは幅68×奥行き25×高さ117mmで、重量は約316g。

 専用ケース「KANN ALPHA Case」も同時発表。全体を包み込むフルガードタイプとなっている。Conceria Puccini Attilio製のイタリアンレザーを使用。ベジタブルタンニングを施して、緻密な質感、滑らかで柔らかな表面になっている。カラーはBlackと、直販限定のGolden Brownが選べる。価格はオープンプライスで、直販価格は1万3980円。

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