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デノン、8Kアップスケール対応で価格10万円切る、新AVアンプ「AVR-X2700H」

2020年08月03日 15時00分更新

文● ASCII

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 デノンは8月3日、AVサラウンドアンプ「AVC-X2700H」を発表した。価格は9万円(税抜)。発売は9月16日ごろを予定している。

 8K Ultra HDやドルビーアトモス、IMAX Enhancedなど、様々なフォーマットに対応した7.2ch再生可能なサラウンドアンプ。ドルビーアトモス再生時は天井2スピーカー2基の5.1.2ch構成が選べる。天井スピーカーを使用せず、フロントスピーカーをバイアンプ駆動することも可能。新4K衛星放送のMPEG-4 AAC 5.1chデコード機能を搭載し、音質にこだわった4K放送の音楽、映画、スポーツコンテンツなどを存分に楽しめる仕様になっている。

 新4K衛星放送でサラウンド再生をする場合、現状ではレコーダーやチューナーで一度PCMに変換したうえで、AVアンプに送る方法が一般的だ。ただし、この変換によって低音のバランスなどが変化してしまうことがある。これをデノンは良しとせず、チューナーからビットストリーム出力した情報を、AVアンプで直接デコードする点にこだわっている点は上位機と同様だ。

 HDMI端子は8K60pおよび4K120pに対応する。また、これよりも解像度やフレームレートが低い映像信号をアップスケーリングしたうえで、テレビにHDMI出力する機能も持つ。

 いま存在する5種類のHDR規格(HDR10+/Dynamic HDR/HDR10/Dolby Vision/HLG)にもすべて対応。BT.2020色空間、VRR(可変リフレッシュレート)、QMS(Quick Media Switching)、QFT(Quick Frame Transport)、ALLM(Audio Low Latency Mode)、eARC(enhanced Aurio Return Channel)といった、HDMI 2.1時代で核となる技術を積極的に採用している。

HEOSモジュール

 音楽再生では、デノンブランドが注力しているネットワーク再生モジュール「HEOS」を搭載。Amazon Music HD、AWA、Spotifyなどのストリーミングサービス、ミュージックサーバーに格納したハイレゾ音源(DSD 5.6MHz音源を含む)の再生、AirPlay 2、Bluetooth(受信/送信の両方に対応)、Amazon Alexaコントロールなど、多彩なネットワーク連携機能を持つ。

パワーアンプ

 Hi-Fiメーカーとして培った、オーディオ技術も積極的に投入。回路は「D.D.S.C.」(Dynamic Discrete Surround Circuit)のコンセプトに基づいて設計。電源部に大電流タイプのパワートランジスタ「Denon High Current Transistor」を採用したり、各種カスタムコンデンサーを利用している。

 ボリュームとセレクターを分離したカスタム電子ボリュームの採用、強力でノイズが低い電源部などコストのかかる音質対策パーツの利用など、音質優先の設計としている。基板も一新。信号の伝送経路などを見直し、上下左右の対称性を上げるなど整ったパターニングとした。また金属も厚くして、インピーダンスを下げている。

パワートランス

新旧のコンデンサーの違い

 DSPのSHARCプロセッサーは、X2600Hと同等。上位機のようなプリアンプモードは省いている。Bluetooth RX/TXに新たに対応した。

DSP部

 本体サイズは幅434×奥行き311×高さ167mm(Wi-Fiアンテナを寝かせた状態)で、重量は9.5kg。6系統のHDMI入力端子(HDMI6のみ8K入力対応)、2系統のHDMI出力(うちモニター1/2の2系統が8K出力対応で2画面同時出力にも対応)。ほかにアナログ、ネットワークなど豊富な入出力端子を持っている。

スピーカーターミナルは水平一列に配置。エントリー機でもこのあたりの使いやすさにはこだわっている。

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