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名刺交換なしのオンライン商談で、「相手の名前」を覚える法

2020年07月31日 06時00分更新

文● ホームライフ取材班(ダイヤモンド・オンライン

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ひと手間かけると、脳の中に記憶としてとどまりやすく、名前を音としてただ聞くよりも、ずっとはっきり覚えることができる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「人の名前が出てこない」「昨日食べたものが思い出せない」…40代、50代ぐらいから気になり始める「物忘れ」。しかし実際は、高齢者になっても「覚える力」はほとんど衰えず、「思い出す力」が加齢とともに衰えやすいのです。その対策として重要なのが、まず思い出しやすいように「覚える」こと。そこで今回は、ホームライフ取材班の『ちょっとした刺激で「物忘れ」がなくなる脳の習慣』(青春出版社)から、日常の中でできる「覚える力」を鍛える習慣を紹介します。

名刺交換をしない場合は「相手の名前の漢字」を聞いてみる

 はじめて顔合わせをする場合、仕事の場では名刺交換を行いますが、昨今では初めて会う取引先の人ともオンライン上で打ち合わせをする機会が増えています。その場合、名刺交換ではなく口頭で名乗り合うことがほとんどでしょう。すると、相手の名前は耳から入ってくるだけなので、名刺に印刷された字を見て確認するよりも覚えにくいかもしれません。

 そこで、相手の名前をはっきり記憶に残すため、どういう漢字を使うのか尋ねてみましょう。例えば、相手が「みなみひろし」と名乗ったら、「みなみは東西南北の南ですか?それとも三つの波の三波ですか?」と聞いてみてください。下の名前についても、使える漢字はいっぱいあるので、どの字をあてるのか尋ねてみましょう。

 こうしてひと手間かけると、脳の中に記憶としてとどまりやすく、名前を音としてただ聞くよりも、ずっとはっきり覚えることができます。

下の名前の由来を聞くと、相手のイメージが残りやすい

 また、人の名前は名字だけではなく、姓名を合わせたフルネームで覚えると、その人のことがより強烈に記憶に残り、何かの際に思い出しやすくなります。

 とはいっても、フルネームで記憶するのは大変では……と思う人が多いかもしれません。確かに、単なる文字情報として、姓も名も覚えるのは難易度がやや高いでしょう。そこで、記憶に焼きつけるために、名前の由来を聞いてみてください。

「(西山)直紀という名前は、真っすぐに生きていってほしい、という思いを込めたと聞いています」
「周りを優しい気持ちにさせるほのかな香り、といったイメージから、(滝田)穂乃果と名づけたそうです」
「いやあ、(遠藤)秀樹というのは、どうも親が西城秀樹のファンだったらしくて」

 こういった具合に答えてくれたら、「西山直紀」「滝田穂乃果」「遠藤秀樹」という名前が、特有の人格を伴ったイメージとして動き出します。文字情報としての暗記と比べると、はるかに記憶にとどめることができるでしょう。

 また、名前の由来を語るときの姿にも注目してみてください。西山直樹さんがどこか誇らしげに見えたり、滝田穂乃果さんが優し気な表情を浮かべたり、遠藤秀樹さんが照れ笑いを浮かべたりするかもしれません。こうした映像の情報も、名前といっしょに脳に仕舞われて、より強烈な記憶になるはずです。

 さらに、名前の由来を誰かに話すような機会は、それほど多くはないでしょう。このため、相手が何となく「秘密を打ち明けた」ような気分になって、互いの関係性が近くなる効果も期待できます。子どもの名前は、親が愛情たっぷりに贈ったプラスのメッセージ。明るい意味が込められているはずなので、その由来を聞いても、ぶしつけな質問をするやつだとは思われないでしょう。

 ビジネスシーンなら、名刺交換のあとのちょっとした雑談として尋ねてみる手があります。ただし、難しい商談での顔合わせのときなど、場合によっては怪訝な顔をされるかもしれません。ビジネスシーンの場合は、状況をよく読んでからにしてみましょう。

商談や打ち合わせ帰りの時間の有効な使い方

 仕事相手の会社や職場に出向き、商談や打ち合わせをしたあと、電車で帰る。このとき、何となくスマホを見たり、文庫本を読んだりする人が多いのではないでしょうか。しかし、この帰社までの時間をより有意義に使うことができます。

 電車に乗ったら、商談や打ち合わせの内容を、最初から最後まで思い出すようにしてみましょう。初対面の人がいたなら、その人の顔や表情、話し方、服装、イメージなどを細かく思い浮かべてみてください。こうして記憶をリフレインすることによって、入手した情報が記憶として定着していきます。

覚えておきたいことは「誰かに話す」と記憶に残る

 物忘れが多くなったと感じる場合、覚えたことをそのまま放っておくのが大きな原因のひとつ。新たな情報を脳にインプットしても、繰り返し思い出さないと、不必要なものとみなされて記憶から薄れてしまいます。

 思い出す作業のなかでも、記憶がより定着しやすいのは誰かに話すこと。人に話すには、頭の中で記憶を理解し直し、わかりやすく整理しなければなりません。この作業は非常に有効で、ただ繰り返し思い出すよりも、一層、脳に焼きつける効果が上がるのです。

 覚えておきたいことを声に出すのも、脳を大いに刺激する行動です。自分が話す声が耳から入り、情報が再びインプットされるので、より記憶に刻まれます。しっかり覚えておきたいことがあったら、家族や身近な友人などに、「ちょっと聞いて」と話してみることをおすすめします。

モチベーションは「覚える過程」に大きく影響する

 仕事上、パソコンで新しいソフトを使わなくてはならなくなったとき、「面白そうだから覚えてみよう」と前向きになるのと、「イヤだな、苦手だな」と思うのでは、使いこなすまでの速さが違います。

 覚えるのに時間がかかるのは、「イヤ」「苦手」「どうせ覚えられない」といったマイナスのイメージを持って臨む場合。こうした後ろ向きの気持ちを持っていると、すんなり覚えることができなくなるでしょう。

 何かを記憶するときには、プラスのイメージを持って、前向きに取り組むほうが断然いいのです。気が進まない場合は、積極的に覚えるべき理由をあえて考えてみましょう。これを覚えたら社内での評価が上がる、周りから尊敬される、生活がもっと楽しくなる、将来きっと役に立つ。こういった具合に、何でもいいので動機づけをしてプラスのイメージを持つと、脳がやる気になって覚えやすいです。

 このように、「覚える力」をアップするヒントは、日常生活の中にたくさんあります。普段からこういった習慣を取り入れれば、物忘れを改善させることは十分に可能です。ぜひ今回紹介した習慣から実践してみてください。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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