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モバイルパソコンとしてほぼ1日使える長時間駆動も魅力、日々変化する様々なシーンに対応できる変幻自在な1台

第10世代Core iプロセッサーにDolby Atmos/Vision、仕事もエンタメも欲張りたい人に最適なカッコいい14型マルチモードPC<Lenovo Yoga C940>

文●貝塚 編集●市川

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<Lenovo Yoga C940>

 レノボ・ジャパンの<Lenovo Yoga C940>は、360度回転式のヒンジを持つ、14型のマルチモードパソコンだ。同名で14型、15.6型の2種類のモデルが用意されているが、今回は14型モデルの試用機をチェックしている。

 主なスペックはCore i5-1035G4、8GBメモリー、256GB SSD。アクティブペン(静電容量式のデジタイザー)を標準搭載したモバイル向けパソコンの有力モデルだ。今回は、仕様と外観からその魅力を紹介する。

Core i5-1035G4によるパワフルな処理性能

 Core i5-1035G4は2019年の第三四半期に販売が開始された、第10世代のCoreプロセッサーだ。コードネーム「Ice Lake」世代のプロセッサーで、プロセスルールは10nm、クロック周波数は1.1GHz、最大クロック周波数は3.7GHz。内蔵グラフィックスとしてインテル Iris Plus グラフィックスを搭載する。

 8GBメモリー、256GB SSDという構成も、実にツボを押えていると感じる。いろいろとノートパソコンを試用してきた感触として、4GBメモリーでは画像処理とブラウジングを並行して行う際など、微妙に突っかかりが出ることがある。一方、8GBメモリーなら、オフィスで想定される多くの処理がおおむねスムーズに実行でき、かつ簡単な動画編集など、より負荷が要求される高度な作業もこなせてしまうことが多い。

 256GB SSDというストレージ容量についても、「重い画像データをどんどん保存する」という使い方には向かないのだが、「それなりに容量のあるデータをそこそこの頻度で扱う」という使い方をまかなえる容量だ。私も256GB SSDのノートパソコンをメインに使用しているが、日々膨大なテキストデータと画像データ、月に2回ほど数分の簡易な動画データをあつかう私のような使い方だと、1年に1度程度のペースで、データを整理すれば、おおむね快適に利用できている。

 使用スタイルやユーザーの職種にもよるが、プロセッサー、メモリー、ストレージについては、普段ガンガン使うパソコンとして適した仕様と評価できるだろう。自宅用のパソコンとしても、ビジネス向けのメインマシンとしても十分に使える性能だ。

左側には、USB 3.1(Type-A)、DisplayPort出力機能を備えたThunderbolt 3端子を2基、マイクロフォン/ヘッドフォンコンボ・ジャックを搭載

右側には電源ボタンのみ搭載されている

 インターフェースに関しても、USB 3.1(Type-A)、DisplayPort出力機能を備えたThunderbolt 3端子を2基、マイクロフォン/ヘッドフォンコンボ・ジャックと、モバイル用のパソコンとしては必要十分。さらに、Wi-Fi(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)とBluetooth 5.0に対応している。

 バッテリー駆動時間は公称値で最大約23.0時間、充電時間はパワーオフ時で約3時間と優秀。使用条件にも左右されるが、最大でほぼ丸一日の駆動が可能であり、なかなか充電場所が確保できないときのモバイル機としても信頼できる。

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