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予算10万円で組むゲーミングマシンに挑戦

大注目Ryzen 3 3300Xで最強コスパマシンを目指せ!

2020年07月31日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII編集部

提供: 日本シーゲイト

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 昨夏、第3世代AMD Ryzenプロセッサーが登場以降、自作er市場は活気づいている。筆者も感化された一人で、2年前に自作マシンを新調したばかりなのに、今年Ryzen 9 3950Xプロセッサー搭載の自作マシンを組んでしまったぐらいである。

 そんななか、5月23日に発売されたRyzen 3 3300Xが注目を集めている。7nmプロセスを採用した最新Zen2アーキテクチャのエントリーモデルで、4コア/8スレッド。実力的にはインテルCore i7-7700Kプロセッサークラスとも言われている。

関連記事:3年前のCore i7-7700KをRyzen 3 3300Xが圧倒!4C/8Tの2万円アンダーCPU対決、勝つのはどれ?

 それでいて実売価格が1万5000円台なのだから、自作erにとって心揺さぶられないはずもない。さらにB550チップセット搭載マザーボードも登場したことで、コスパの高いマシンを容易に組みやすくなったのも大きなポイントと言えよう。

 そこで今回は、予算10万円でゲーミングマシンを組むことに挑戦してみた。

主要パーツはメーカーのオススメをチョイス

 ゲーミングマシンを組むといったときに、どのあたりをターゲットにするかによって、選択するパーツは異なる。当然、上を目指せば目指すほど、それに比例して価格も上がっていくことになる。

 今回使用するRyzen 3 3300Xは、4コア/8スレッドとゲーミングマシンとしてはエントリーレベルなので、それに見合ったパーツを選ぶことにした。目標としては、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でフルHDのスコアが1万2000以上のレベルである。

 そうした中で、各パーツメーカーにオススメする製品を紹介していただいた。そして取り揃えたのが下記のパーツリストである。価格は、主要店舗での実売価格(7月22日現在)を参考にしている。

パーツリスト
CPU AMD Ryzen 3 3300X(3.8GHz / 最大4.3GHz) 1万5706円
マザーボード ASRock B550 Phantom Gaming 4 1万5378円
メモリー Kingston HyperX FURY CL16 HX432C16FB3K2/16 9225円
グラフィックボード ZOTAC GAMING GeForce GTX1650 SUPER Twin 1万9980円
ストレージ Seagate FireCuda 520 SSD 500GB 1万4938円
電源ユニット Corsair RM550x -2018-550W 1万0973円
ケース Thermaltake Core P3 TG 1万2964円
合計 9万9164円


 OSが入っていないものの、なんとか10万円以内に収まっている。もしWindowsも含めて10万円以内にしたい場合は、DSP版でも1万4000円程度かかるため、電源とケースをもう少し安いものを選んで捻出すれば、なんとかいけるのではないだろうか。

 ここで簡単に各主要パーツについて紹介していこう。一部メーカーは、いただいたコメントも合わせて紹介する。

CPU●AMD Ryzen 3 3300X

AMD Ryzen 3 3300Xプロセッサー。GPUを内蔵していないのでグラボは必須。

 Ryzen 3 3300X(3.8GHz / 最大4.3GHz)プロセッサーは、先述のとおりZen2アーキテクチャを採用し7nmプロセスで製造された最先端CPU。X570やB550チップセット搭載のマザーボードならPCIe 4.0に対応し、TDP65Wなため低消費電力、低発熱を実現。リテールクーラーが同梱しており、簡易水冷でなくても十分な性能を発揮してくれる。AMDマーケティングスペシャリスト佐藤氏は「3世代前のハイエンドCPUと同等のパフォーマンスを発揮するコスパの高い製品」と熱くプッシュしている。

マザーボード●ASRock B550 Phantom Gaming4

ASRock「B550 Phantom Gaming4」。ゲーミング向けエントリーモデルながら、妥協しない製品づくりを行なっている。

 ASRockは、ハイエンドからエントリークラスまで各種ゲーミング向けマザーボードを用意しているが、最新B550チップセット搭載モデル「B550 Phantom Gaming4」は、「エントリー向けモデルながらPCIe 4.0スロットやHyper M.2スロットなど最新機能を網羅しているのが特徴です」とASRock 原口氏は語る。

 ほかにも「高効率なプレミアム50Aパワーチョークと8フェーズのDigi PowerVRM設計でゲームにも最適。Nahimicオーディオを搭載しているので、最高の音質でプレイできます。またARGBヘッダー搭載なので好きなデザインのライティングも楽しめます」と原口氏はこの製品のポイントを話してくれた。

グラボ●ZOTAC GAMING GeForce GTX1650 SUPER Twin

ZOTAC「GAMING GeForce GTX1650 SUPER Twin」。全長が短いながらツインファンを採用。どんなPCケースにも合うはず。

 ゲーミングマシンでキーポイントとなるのがグラボだ。この製品の選びかた次第で、マシンの価格が大きく変化するといっても過言ではない。そんななか今回予算10万円ということでZOTACマーケティング部シニアマネージャーである圓井氏が選んだのが「ZOTAC GAMING GeForce GTX1650 SUPER Twin(ZTGTX1650S-4GBTWIN)」だ。その名のとおりNVIDIAのGeForce GTX1650 SUPERを採用し4GBのメモリーを搭載したモデルで「低負荷かつ高画質でゲームストリーミングや録画が行なえるNVENC機能を搭載し、全長158mmとケースを選ばずにゲームPCを組めるのが特徴です。また風量重視のツインファンを備え、ヒートシンクを効果的に冷却しますので、最新のゲームをフルHD環境で満足に楽しめます」と圓井氏は語った。

映像出力は、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0b、Dual Link DVI-D。

メモリー●Kingston HyperX FURY CL16 HX432C16FB3K2/16

Kingston「HyperX FURY CL16 HX432C16FB3K2/16」。8GB×2でデュアルチャンネル利用。

 メモリーは余裕をみて16GBにしている。キングストンテクノロジーは米国に本社を置き、メモリー業界で長きに渡って製品を供給する世界的メーカー。DRAMモジュールのシェアは世界一だ。「HyperX FURY DDR4」シリーズは、薄型ヒートスプレッダー設計でコスパの高い製品。8GB×2のセットで1万円を切る「HyperX FURY CL16 HX432C16FB3K2/16」を選択した。

ストレージ●Seagate FireCuda 520 SSD 500GB

Seagate「FireCuda 520 SSD 500GB」。M.2接続のNVMeで、PCIe 4.0に対応。

 ストレージは、PCIe 4.0の威力をフルに発揮できるシーゲイトの「FireCuda 520 SSD 500GB」を選択。ゲームはグラフィックスだけでなくロード速度も重要で、シーケンシャルリード5000MB/sを誇るこの製品は、RyzenプロセッサーとB550チップセットの組み合わせには絶対外せない。

電源●Corsair RM550x -2018-550W

Corsairの「RM550x -2018-550W」。550Wで「80 PLUS GOLD」認証を取得したモデル。

 電源を選ぶ際は、許容容量も重要だが、変換効率にも目を向けたい。Corsairの「RM550x -2018-550W」は、「80 PLUS GOLD」認証を取得し変換効率は90%を超える。また本製品は日本製のコンデンサーを100%使用することで信頼性も高く、低中負荷時はファンが停止し、低ノイズファンカーブにより稼働時もノイズを最小限に抑える工夫もなされている。

ケーブルはモジュールタイプで、スッキリと配線できる。

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