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各種ベンチマークで性能をチェック

10万円台でフルHDゲームプレイも設定次第で快適なお手頃ゲーミングノートPC「GALLERIA GCL1650TGF」、2kgちょっとでメインマシンにも!

2020年07月13日 13時00分更新

文● 柴田尚 編集●八尋/ASCII

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「GALLERIA GCL1650TGF」

 ドスパラが販売している「GALLERIA GCL1650TGF」は、15.6型ディスプレーでCPUにCore i5-10300Hを、GPUにGeForce GTX 1650 Tiを搭載するゲーミングノートパソコンだ。価格が10万9978円というお手頃感も魅力の1つになっている。

 CPUとGPU以外の標準スペックは、メモリーが16GB(8GB×2)、ストレージが500GB SSD(NVMe対応)という構成だ。最長約6.5時間のバッテリー駆動時間を確保しているので、重量は約2.1kgで、外出先で活用するモバイル利用も十分視野に入れられる。

 前回前々回はGALLERIA GCL1650TGFの外観や使い勝手についてレポートしてきたが、今回はベンチマークで気になる性能をチェックしていく。

 パソコンの総合的なパワーを計測する「PCMark 10」では、スコアが4619という結果になった。お手頃価格のゲーミングノートパソコンしては十分すぎる数値だ。さらに、アプリの起動時間やブラウザーの描画能力を示す「Essential」では8958、WordやExcelなどのビジネス系アプリの快適を示す「Productivity」においては7811という高い数値を叩き出している。ビジネスユースなら快適すぎるほどだ。

「PCMark 10」の結果

 3Dグラフィックスや画像と動画の編集力を表す「Digital Content Creation」においては3824と少し下がってしまうものの、ゲームプレイや一般的な画像編集であれば問題のないスコアといえるだろう。

 CPUパワーを計測する「CINEBENCH R20」では、CPU総合が2106pts、CPUコア単体(Single core)が451ptsというスコアに。どちらも、デスクトップ向けのCore i7-7700Kと同じくらいの数値になっている。2,3年前のデスクトップレベルが持ち歩けるようになっていると考えると、これは十分な高さだ。

「CINEBENCH R20」の結果

 ストレージのアクセススピードを計測する「CrystalDiskMark 7.0.0」で、搭載するSSDをチェックしてみた。数値は以下の画像のとおりで、さすがはNVMe対応SSDという結果に。実際にマシンの起動・再起動、ファイル操作などにおいてストレスを感じることはまったくなかった。

「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果

 GPU搭載モデルで一番気になるのは3D系のベンチマークではないだろうか。そんなわけで、「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」からチェック。設定は画質を「最高品質」、解像度を「1920×1080」の表示はフルスクリーンに設定した。結果は、スコアが10533で評価は「非常に快適」。軽めの3Dゲームであれば十分以上に快適なプレイが楽しめるとわかった。

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

 より重い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver1.2」でも計測してみた。設定は、画質を「軽量品質」、解像度を「1920×1080」、表示は「フルスクリーン」。この際の結果は、スコアが7268で評価が「快適」であった。画質のみ「標準品質」にするとスコアが5571で評価は「やや快適に」になる。画質は多少落す必要があるものの、そういった調整をすれば最新の3Dタイトルでも遊べなくはなさそうだ。

「軽量品質」で計測

「標準品質」で計測

 3D系ベンチの最後は、3Dグラフィックス機能をチェックする「3DMark」で、DirectX 12のベンチマークを取る「Time Spy」を走らせる。スコアは3764と、お手頃ゲーミングノートなら十分な結果が出た。ヘビーなゲームを最高画質で遊ぶのはさすがにきついが、そうしたタイトルも設定を多少調整すれば快適に遊べることだろう。

「Time Spy」の結果

 GALLERIA GCL1650TGFは、カタログスペックで約6.5時間と、モバイル用途も視野に入れられるバッテリー駆動時間を誇るわけだが、実際にはどうなのか。「Bbench」を使ってそのあたりを計測してみる。キーストロークを10秒ごとに入力したうえWeb巡回間隔を60秒ごとに行なうよう設定。本体側は、輝度が100%で電源モードは「より良いバッテリー」に。キーボードの右上に配置されたパフォーマンス切り替えボタンにて「Gaming」にした状態である。

バッテリー駆動時の設定を「より良いバッテリー」に

駆動モードは「Gaming」

 コンセントが確保できない外出先で、オンラインゲームをプレイしてる状態、というところか。これでバッテリー残量が5%になったら自動的にスリープするようにした。かなり過酷である。結果としては、約2時間20分でバッテリー残量が5%を切りスリープへと移行した。コンセントなしで2時間以上の作業やゲームプレイができるというのは、十分すぎるのではないだろうか。

電源スイッチの左にあるメーターマークが付いたボタンで、駆動モードの切り替えが可能

 また、パフォーマンスをGamingではなく「Office」に変更し、原稿作成やウェブブラウジングといった普段作業をする場合であれば、より駆動時間は伸びる。自宅ではゲームプレイ、外では仕事をするマシンとして使うのであれば、設定を変更すれば外でもある程度長めの時間作業できるだろう。

 総合力も3Dグラフィックスパワーも、ビジネス用途なら十分以上、ゲームプレイでもかなり快適に遊べる結果が出たGALLERIA GCL1650TGF。多少のモバイル利用も視野に入れられるバッテリーライフのため、ホビーユースだけでなくリモートワークといったビジネス面でも十分に活躍してくれるはずだ。

 お手頃価格なので性能もそこそこだろうと思っていたが、これならばメインマシンとしてはもちろん、設定次第では結構しっかりゲームプレイ用としても活用できるスペックを持った1台だとオススメできる。

仕様機の主なスペック
機種名 GALLERIA GCL1650TGF
CPU Core i5-10300H(2.50GHz、4コア/8スレッド)
グラフィックス GeForce GTX 1650 Ti 4GB
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11ax/a/b/g/n/ac 2×2)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.2 Gen1(Type-A)×2、USB 3.2 Gen1(Type-C)×1、USB 2.0(Type-A)×1、HDMI出力端子、miniDisplayPort×2、マイク入力、ヘッドフォン、SDメモリーカードリーダー、有線ギガビットLAN端子
内蔵カメラ HD画質ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅359.8×奥行244.3×高さ25.8mm/約2.1kg
OS Windows 10 Home(64bit)

※お詫びと訂正:初出時、CPUおよびグラフィックスの表記に誤りがございました。お詫びし、訂正させていただきます。

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