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オンライン飲み会「消極派」の人も、疲れず付き合うための4つのルール

2020年07月09日 06時00分更新

文● 鶉野珠子(ダイヤモンド・オンライン

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Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの流行で「3密」を避けた生活が求められ、対面での飲み会が激減している。代わって注目を浴びているのが、ZoomやSkypeなどのオンラインビデオ通話サービスを利用して飲み会を催す「オンライン飲み会」だ。店で飲むより酒代が抑えられる、自宅なので解散したらすぐに寝られる、などメリットも多いが、「参加したくない…」と感じている人も多いようだ。参加に消極的な人でも疲れない付き合い方とは?(清談社 鶉野珠子)

最大のメリットは、参加者が
どこでも簡単に集まれる

 5月25日に47都道府県すべてで緊急事態宣言が解除されたものの、新型コロナウイルスの感染リスクがゼロになったわけではない。直近では東京都で1日の新規感染者数が100人を超え続けていることもあり、すぐにこれまで通りの日常が戻るかというと、正直なところ難しいだろう。

 営業自粛を求められていた飲食店も、宣言解除とともに自粛要請の緩和が進んでいる。ただし、客同士の間隔を空けるために座席数が減ったり、深夜営業の再開はまだだったりと、従来通りの営業に戻るにはまだまだ時間がかかりそうだ。

 こうした現状を踏まえると、緊急事態宣言下で急速に広がった「オンライン」での交流は、今後も引き続き活用されることになりそうだ。ビジネスパーソンであれば、日頃の宴席がなくなった代わりに「オンライン飲み会」に参加したという人もいるのではないだろうか。

 ITジャーナリストでスマホ安全アドバイザーの鈴木朋子氏は、これまでオンライン交流は若者がメインだったが、コロナを機に中高年層まで広がったと話す。

「いわゆる『ビデオ通話』自体は昔からありましたし、中高生には身近なサービスでした。LINEのグループ通話機能がもっともオーソドックスな方法で、なかにはInstagramのライブ配信機能を使って交流している若者も多いと聞きますね。一方ビジネスパーソンは、仕事以外でビデオ通話を利用する人は少なかったのですが、新型コロナをきっかけにプライベートでも頻繁に利用するようになっていると感じます」

 鈴木氏は、しばらくは居酒屋に行くハードルが上がっているという以外にも、中高年層がオンライン飲み会を利用し続けるに値する魅力があるという。

「オンラインであれば、遠方に住む友人とも気軽に飲み会ができるので、『オンライン同窓会』を開催する人が多かったといいます。参加者がどこにいても集まることができるオンライン飲み会は、同窓会や海外で暮らす友人との交流にもぴったりです」

大流行のオンライン飲み会、
実は気乗りしていない人が多い…!?

 世界中で流行し、今後も活用する人が多いと見込まれるオンライン飲み会だが、参加に消極的だという人も少なくない。

「家ではリラックスしたい、女性だとメイクをしないと顔を出したくないと思う人が多いなど、それぞれに事情があります。ですから、オンライン飲み会にあまり参加したくないという人は、実は多いというわけです」

 これが友人からの誘いならまだしも、上司からの誘いとなると無下にはしづらい。素直に「参加したくない」というと角が立つし、そもそもリモートワークとなり在宅時間が増えていることが知られていると「どうせ家にいて外にも出掛けられないなら、一杯やろうよ!」なんて誘われてしまうことも。オンライン飲み会をうまく断るには、どう伝えるのが最適なのだろう。

「その場しのぎの理由ではなく、『根本的にオンライン飲み会が難しい』という理由を伝えましょう。家族と暮らしている人は、話し声がすると子どもが起きてしまうからとか、夜は家族で過ごす時間にしたいからといった理由は、あまり角が立たないと思います。一人暮らしの人は、壁が薄くて隣人に迷惑をかけてしまうから、といって断る人も多いようですね」

 オンライン飲み会が嫌だという人のなかには、「抜けるタイミングが分からないので参加したくない」という人もいる。居酒屋での飲み会では終電を理由に抜けることもできるが、オンライン飲み会だと終電の概念がない。「終電がない」ということは、時間を気にせずゆっくり話せるというメリットでもあるが、中座のタイミングがなくなるというデメリットでもあるのだ。

「パソコンやスマホ、ワイヤレスイヤホンなどデジタル機器の充電が切れそうだからというのは、オンライン飲み会ならではの抜け方です。あとは、家事をするからというのも、相手が納得してくれやすい理由だと思います」

 これらは、たとえ本当の理由であろうと、あくまで本音を伝えるのがはばかられる相手からの誘いを穏便に断ったり、そうした相手とのオンライン飲み会を切り上げたりする際の方便だ。気心の知れた仲ならば「今日は気乗りしなくて…」「家ではゆっくり過ごしたいんだ」と、素直に伝えるようにしよう。

疲れずに付き合うには
4つのルールを守るべし

 進んで参加したいという人が少ないオンライン飲み会だが、「『誘われて渋々参加してみたところ、思っていたよりも楽しかった』なんて言う人もいますよ」と鈴木氏は言う。

「断固として参加したくない人もいますが、『オンライン飲み会自体が嫌なわけじゃないけど、参加したら最後、延々と続きそうで不安…』という心配から参加をためらっている人も多いようです。そうした人でも気軽に参加できるような場作りがされていれば、オンライン飲み会と疲れずに付き合えるようになると思いますよ」

 では、誰もが気負わずに参加できるオンライン飲み会とは、どのような点に注意したら良いのだろう。

「参加者全員で、『疲れないルール』を共有できると良いですね。私が重要だと思うのは、4つのルールです」

(1)あらかじめ終了時間を決め、終了時間になったらいくら話が盛り上がっていてもお開きにする。続けたい人だけ再度集合し、2次会へ
(2)途中入退室を完全OKにし、好きに出入りできるようにする。出ていきたい人を引き止めない
(3)映っている背景(部屋の家具など)に関する質問を振るなど、プライベートなことに踏み込まない
(4)オンライン飲み会の様子を勝手にSNSに投稿しない。したい場合は参加者全員の許可を得ること

(1)と(2)を設定することで、オンライン飲み会特有の「いつ終わるのか」「なかなか抜けられない…」という不安が解消され、参加のハードルはグッと下がるという。もし、「上司から誘われて気乗りしないが断れない」という人も、少しだけ顔を出して早々に退室すれば、上司の機嫌を損ねない。

「オフラインでの飲み会と同じように2次会、3次会と『ハシゴ』できるようにしておけば、お開きにしたい人も、まだまだ話したい人も、どちらも満足できます。(3)は、特に職場の人との飲み会であれば、踏み込まないほうが良いでしょう。在宅ワークで職場と自宅の境界が薄くなっている今、仕事関係の人間が私的空間に入ってくると大きなストレスを感じる人は多いからです」

「緊急事態」でなくても、他人のプライベートを詮索しすぎるのは御法度だ。自分はもちろん、周りが羽目を外しすぎていないかどうかも、時折注視すると良いだろう。

「(4)はネットマナーとして当然ですが、オンライン飲み会はスクリーンショット機能でいつでも画面を撮影でき、対面での飲み会よりも写真が残しやすいので注意が必要です。しかも初めてのオンライン飲み会でテンションが上がると、Facebookなどに飲み会の様子を投稿してしまうというビジネスパーソンも少なくありません。もしもSNSに投稿したい場合は必ず参加者全員に許可を得て、1人でも嫌がる人がいれば配慮をしましょう」

 慣れない生活が続くなかでストレスを発散するために、オンライン飲み会でパーッと飲むはずが、逆に疲れを感じてしまっては本末転倒。自分も周りも疲れない付き合い方を共有することで、「オンラインでの交流方法」とも適切な距離を保って利用できるだろう。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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