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ログラス、次世代型経営管理クラウド「Loglass」の正式提供開始

経営管理を高度化するコーポレート・インテリジェンス

 株式会社ログラスは、2020年7月8日、次世代型経営管理クラウド「Loglass」の正式提供を開始。Loglassは、企業が表計算ソフトで行なっている予算策定、予実管理、見込管理などの経営管理業務を効率化するためのSaaS型サービス。2020年4月に「コーポレート・インテリジェンス・クラウド・ログラス」としてクローズドリリースし、すでに東証一部上場企業を含む10社以上の企業が有償で導入している。今回の正式リリースに併せて、ALL STAR SAAS FUND、日本政策金融公庫等より、総額8000万円のシードラウンドでの資金調達を実施した。

 株式会社ログラスは、経営管理領域の効率化を目的に2019年5月に創業したスタートアップ。CEOの布川 友也氏は、新卒でSMBC日興証券の投資銀行部門に入社し、M&AやIPOのアドバイザリーに携わる。その後、ゲーム情報メディアを運営する株式会社GameWithにて経営企画・IRを担当し、日本の大企業が抱える経営管理の課題を改善したい、と考えたのが起業のきっかけだそう。

 ほとんどの大企業には、営業はCRM/SFAツール、経理は会計システムなどが導入されているが、経営管理にはいまだにExcelなどの表計算ソフトを使って属人的な経営管理をしている。ベテランの担当者が各自で表計算ソフトを駆使して書類を作成しているため、作業の分担や引き継ぎも難しい。経理管理業務を効率化することで、CFOや経営企画担当者は、経営分析や新規事業開発といった、よりクリエイティブな領域へリソースを割くことができるという。

 CEOの布川氏は、「いままでの経営管理業務は、退屈で面白くなかった。それをゲーム感覚で楽しくやれる世界を目指して開発したのがLoglassです」と説明。

代表取締役CEO 布川友也氏

経営側と現場がリアルタイムに経営情報をシェア

 効率化が進まない背景として、日本企業の組織構造上、各部門からデータが上がってくるまでに時間がかかる、事業部ごとにバラバラのシステムを使っておりデータが統合されていない、秘匿性の高い情報を扱うためにシステムが改善されにくい、といった原因が挙げられる。

 この組織構造の問題を解決するため、エンジニアの世界では当たり前のように使われているバージョン管理プラットフォーム「GitHub」の仕組みを経営管理に応用。経営管理に特化したワークフローシステムを使用しながら、スプレッドシートに分散する情報を簡単に集約し、全社員に適切なアクセス権限を与えて経営情報をシェアできるのが特徴だ。

 具体的には、経営管理側からすべての事業部や支店に向けて、1クリックで表計算ソフト上にデータ入力フォーマットの自動発行が可能。事業部や支店では、発行されたフォーマットに数値を入力するとクラウドに数値が直接提出され、各種財務分析レポートがクラウド上に自動構築される。経営者は現場から上がる数値をリアルタイムで確認でき、現場から業績に対するアプローチを伝達しやすい。

サービスのアップデートで経営管理手法が進化

 サービスはSaaS型で、導入企業からの要望にこたえる形で毎月のように機能をアップデートしていくという。つまり、多くの企業に導入されればされるほど、多くの要望、アイデアが集まり、属人的ではない、ベストな経営管理の手法に最適化されていく仕組みだ。月額費用は規模によって異なるが15~25万円程度とのこと。

 今後は外部ソフトとの連携を強化し、財務会計ソフトを中心に、販売管理ソフト、経費精算ソフトなど主要な業務ソフトウェアへの対応を拡大していくという。また今秋を目標に、取り込んだデータを外部のビジネスインテリジェンスツールに連携する機能の公開を予定している。

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