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編集部オススメ今週のスイーツ 第10回

見た目そのままに「積み上がった」おいしさがある:

懐かしさ+完成度の高さでオススメ「スーパーカップSweet’s ベリーベリーフロマージュ」

2020年07月05日 16時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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「明治 エッセル スーパーカップSweet’s ベリーベリーフロマージュ」
明治
220円(税抜)
https://www.meiji.co.jp/products/icecream/4902705031111.html

 わりと甘いものが好きな人が多いアスキー編集部の総力を結集し、いま食べてほしい、コンビニやスーパーなどでオススメのスイーツを紹介する連載。第10回は明治「明治 エッセル スーパーカップSweet’s ベリーベリーフロマージュ」です。

懐かしい味、だけではない

 人間とはぜいたくなもので、若い頃はとにかく高いもの、おいしいものが食べたいと考えがち。しかし、そうはいかないので、「これ、なんか違うんだよな」と思いつつも、身の丈にあった食べ物を選ぶものです。

 しかし、ある程度、好きなだけ食べられるようになってくる、ちょっといいものを自分の裁量で選べるようになってくると、どういうわけか、急に「昔よく食べていたもの」がほしくなるのです。

 たとえば、スイーツ。たまに高級なパティスリーのものを食べられる余裕ができてきたかと思うと、子供の頃に食べていたアイスケーキみたいなものも、久々に食べたくなったりして。でも、ただ懐かしいだけだと、「ああ、こんな味だったなあ」で終わりです。もうひとつぐらい、なにかほしい……。

 というわけで、「明治 エッセル スーパーカップSweet’s ベリーベリーフロマージュ」です。

イメージのイラストがまぶしい

 アイスと素材を層状に重ねることで、上質なスイーツの味わいに仕立てあげたとうたうシリーズ「明治 エッセルスーパーカップSweet’s」シリーズの最新作。

 甘ずっぱい味わいのベリーソースと、コクがありながらもさっぱりとした味わいのチーズケーキを組み合わせたベリーフロマージュケーキを表現したとのこと。220円(税抜)。

上からソース、アイス、ソース、アイス

262kcal

 ブルーベリー味のアイスとチーズケーキ風味のアイスで、ラズベリーソースを挟み込み、天面にはブルーベリー果肉入りのベリーソースを敷き詰めています。

このようにフタがしてあります

 このアイス、どこか懐かしい味わいと、スイーツとしての完成度の高さが両立している、なかなかおもしろいテイストなのです。

個々の要素が強くないから、「層」になると完成度が高い

ブルーベリーソースは果肉入り

 このアイス、なんというか、高級すぎる味ではないんですよね。というと、なんだか悪く言っているみたいですが、そういうことではない。

 ブルーベリーのソースの酸味が強かったりとか、チーズケーキ風のアイスのチーズ感が薄かったりとか、価格相応、という感じがあります。個々の要素がものすごくよくできたスイーツかといわれると、そうではない。

 明治エッセルスーパーカップの、ちょっとネトッとしたアイスの食感や、かなり酸味の強いソースなど、単体の要素は、子供の頃によく食べていた懐かしい舌触りなのですね。

このように層になっています

 だけれど、甘ずっぱいソース×2、ムースっぽい食感のアイス、チーズケーキ風味のアイスが4つも重ねると、重層的な味のマリアージュというのも出てくるわけです。

 こうなってくると、アイス一つ一つの個性が際立っていないのが、逆にいいバランスになってくるというか。傑出したものがない分、各々が悪目立ちせずにまとまり、口の中でフロマージュっぽいテイストになってくれます。

 フラットデザイン……などというと大げさですが、全体を立体的にまとめるためには、素材そのものはシンプルで奥行きがありすぎないほうがいいのかもしれません。見た目そのままに「積み上がった」おいしさがあります。スター選手はいないけれど、チームとしてはまとまっている、みたいな。

食べている途中の断面。積み上がったおいしさがあります

 アイスの食感や、ソースのわかりやすい甘ずっぱさには、令和の時代にありながら、昭和……といったら大げさですね、平成初期のちょっとセンチメンタルな雰囲気を感じてしまいます。こういう味わいは、今となっては、ありそうでないものです。

 しかし、安っぽいわけではなく、個々の要素が組み合わさることで、なかなか食べごたえのあるスイーツにもなっているあたり、スーパーカップSweet’sシリーズのこなれ具合を感じます。高すぎない価格も含めて、なかなかオススメです。


モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

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