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業界人の《ことば》から 第397回

スパコン世界一獲得した理研の「富岳」、圧倒的な四冠でGAFAを超えるAI基盤を

2020年07月02日 13時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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今回のひとこと

「四冠馬ならぬ、四冠機。まだ性能をあげる余地があり、最大限の性能を引き出すことに取り組みたい。世界のトップに立ったことに慢心することなく、富岳の力を引き出す努力をしていく」

(理化学研究所の松本紘理事長)

日本のスパコンが8年半ぶりに世界第1位を奪還

 欧州時間の6月22日に、オンライン開催された「International Supercomputing Conference (ISC 2020)」で、スーパーコンピュータの世界ランキングが発表され、そこで、理化学研究所の富岳が、TOP500において世界1位を獲得した。

 日本のスーパーコンピュータが、TOP500で1位となったのは、2011年11月の「京」以来、8年半ぶりのことだ。

 TOP500は、多くの科学技術計算や産業アプリケーションで用いられる浮動小数点の演算の能力を測ることができるLINPACKの実行性能をもとに、世界でもっとも高速なコンピュータをランクづけするものだ。1993年から開始されており、毎年6月と11月の年2回、ランキングが発表されている。

 理化学研究所の松本紘理事長は、「輝かしい成果が出たことにホッとすると同時に、うれしく思う」とコメント。「世界一となった富岳を、Society5.0に役立つインフラとして活用したい」と述べた。

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