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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第668回

オリンパス応援企画! オリンパスのカメラで撮った猫たち

2020年06月30日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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2匹邂逅の瞬間を撮るべくじっと待って撮影したカット。やってきたチャトラを待ち構えてペロっ。2017年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 オリンパスが映像部門を切り離すというニュースが流れたのが6月24日のこと。びっくりしたかと言われるとびっくりしたのだけど、でも何が起きても不思議はないと思っていたので、ああこの日が来たか、という気もちょっとした。

 中には、もうOM-DやPENはなくなっちゃうの? と早とちりした人がいるかもしれない。そういうわけじゃない。映像部門を分社化し、日本産業パートナーズへ譲渡して新会社を設立するという話だ。だから、販売もサポートも続くというメッセージが出ているし、新製品も出るはずだ。生き延びるための手を打ったといっていいんじゃないかと思う。でも心配だよねえ。

 というわけで、今回はオリンパス応援企画「オリンパスのカメラで撮った猫たち」シリーズだ。

 オリンパスのOM-Dシリーズを猫撮り主力カメラにしてるものだから、ストックはいくらでもある。なぜOM-Dを猫撮り主力カメラにしてるのかというと、第一によく写る。特にPROシリーズのズームレンズはディテールの描写力が高くていい。レンズの隅でもクオリティーがあまり落ちないのもいい。猫の毛ってごまかしが効かないからね。

ちょうどいいレンズが揃っている

 特に「12-40mm F2.8 PRO」と「12-100mm F4 PRO」の2本がめちゃよい仕事をしてくれるのだ。特に12-40mmの登場が大きかった。F2.8なのでボケもそこそこだし、けっこう寄れるので近づいてきた猫にも対応できる。その上コンパクトで使いやすいのである。これが出て、主力カメラになった感じ。

旅先でぶらぶらしてたらよれよれの子猫と遭遇。おもわずぐぐっと寄って地面すれすれで、無事生き延びますようにと祈りつつ撮影。2015年5月 オリンパス OM-D E-M1

猫がひょこひょこと近づいてきたら、さっと広角側にして。指で猫の目をつついてるわけじゃないですからね。指を差しだしたら目元をぐいぐいおしつけてきたのだ。2015年12月 オリンパス OM-D E-M1

 でも12-40mmだと猫撮りには望遠がちょっと弱い。そんなときに望遠側を100mmに伸ばした12-100mm F4.0が出たのだ。今まで高倍率ズームレンズというと、初心者向けの便利レンズ系統が中心でオトクではあったけど、画質面では今ひとつな製品が多かった。でも12-100mm F4.0 PROは“PRO”と称するだけあってクオリティーがめちゃしっかりしてたのだ。シャープで解像感がすごくいい。

 猫が近づいてきたら広角で、離れてるときは望遠で、これ一本で対応できる猫撮り神レンズだ。

鞆の浦にて、早朝散歩してたら階段脇をこっちに向かって歩いてくる猫を。怖い顔してるけど人なつこい猫だったのだった。2019年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

京都にて。池の畔にいた地域猫を望遠で。池に反射した光の具合もなかなかいい。2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 もうこの2本のどちらかは必須。実用的なレンズがあってそれにふさわしい写りを見せてくれるのはとても大事なことだ。

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