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MacBook Air&iPad Proに新型登場! キーボードを始め、その真価は? 第17回

新13インチMacBook Proレビュー、 買うなら気になるMacBook Airとも比較!

2020年06月22日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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 発売から少し時間が経ってしまったが、ようやく5月4日に発表された新しいMacBook Proの13インチモデルを試用することができたので、レビュー記事をお届けする。この原稿執筆時点(2020年6月中旬)でも、オンラインApple Storeでは、同13インチモデルでは、注文から発送まで1週間以上待たされることなっていて、人気の高さがうかがえる。それと同時に、まだ発売当初に購入を希望するユーザーに、十分にいきわたっているわけではないことも察せられる。というわけで、まだまだこのレビュー記事の意味もありそうだ。

 ちょっと待っただけのことはあって、今回のレビューでは最新MacBook Pro 13インチモデルのうち、仕様の大きく異なる2機種をまとめて試用することができた。「1.4GHzクアッドコアプロセッサ」と、「2.0GHzクアッドコアプロセッサ」を搭載する2モデルだ。実際、どちらのタイプを購入すべきか迷っている人も少なくないだろう。また、同じ13インチのディスプレーを搭載するMacBook Airも選択肢の1つに数えれば、その悩みはさらに深くなる。

 今回は、Pro 13インチの2機種に加えて、Airとの比較も交えながら、どのモデルを選ぶべきかの参考になるような内容をお届けできればと考えている。なお、パフォーマンスの指標となるベンチマークテスト結果については、近日中に別記事として掲載する予定だ。

外観とキーボード

 最近の多くのアップル製品に共通した特徴だが、このMacBook Pro 13インチモデルも、新製品ながら外観は旧モデルとまったくと言っていいほど変わっていない。これは、最近のモデルはもはや完成の域に達したものであるため、あえて何も変更する必要がないからだとも考えられる。とはいえ、新製品を買おうという消費者にとっては、カタチに新しさがまったくないことには、一抹の寂しさが感じられるのも確かだ。だとしてもアップルは、そうした面での新しさを求めるユーザーを、MacBookシリーズのターゲットとは考えていないことは確かだろう。

 外観の違いとまでは言えないとしても、本体の外から見える範囲にも旧モデルと確かに異なっている部分はある。それはキーボードの違いから来るものだ。昨年に登場してMacBookシリーズのキーボードの変更の先陣を切ったMacBook Pro 16インチモデル、そのあと今年の初春に登場したMacBook Airに続き、このPro 13インチモデルにも、ついに新しいシザー式のキーボードが搭載された。はじめに結論じみたことを言ってしまうようだが、仮に性能が前モデルと大きく変わらなかったとしても、このキーボードだけで、新しいMacBook Proを選ぶ十分な理由になる。

 このキーボードは、キーのストロークが深くなった分だけ、キートップが本体側の表面から飛び出す量が大きくなっている。数字にすれば1mmの半分ほどの違いしかないが、見た目では個々のキーの高さが高くなったことが、はっきりと感じられる。これは昨年登場した16インチモデルでも同様だが、このようなキーボードの変更の痕跡は、新旧を比較しなくても、新しいモデルにはっきりと刻まれている。

 それは、MacBook Pro特有のTouch Barから独立した「esc」キーと、Touch Barの段差だ。Touch Barは、従来のバタフライ式のキーボードの時代に登場した入力装置であり、高さはそのバタフライ式キーボードのキートップに合わせて作られている。そのため、現在のシザー式キーボードのキートップよりも上面の高さが低い。実際に「esc」キーとTouch Barが隣り合っている部分を触ってみれば、その段差を感じることができるのだ。

 この段差は、もちろん操作性に影響を与えるような欠点ではないし、気にならないという人も少なくないかもしれない。ただ、ほとんど完璧なまでの完成度に高められた新しいMacBook Proの中では、珍しくちぐはぐな印象を与える部分となっているのは確かだ。だからと言って、もともと薄く作られているTouch Barを、新しいキーボードに合わせて厚くするというのも考えにくいので、これはこれでしかがないのだろう。

 なお、そもそもTouch Barがなく、代わりに物理的なファンクションキーを装備したMacBook Airでは、当然ながらファンクションキーのストロークも深くなっているため、このような段差はなく、すべてのキーの高さは揃っている。キーボードに関しては、Airの方がむしろ完成度は高く感じられる。

 キーボードの変化をもう1つ挙げれば、それは上下左右の方向を支持するカーソルキーの配置が、いわゆる逆T字型になったこと。これも、Pro 16インチ、Airに次いで採用されたもので、MacBookシリーズとして統一されたことになる。ただし、これについては、本当に逆T字配置にこだわる必要があるのかという疑問は拭えない。実際に使ってみると、左右の方向キーの奥行きが半分になったことで、使いにくさを感じることもあるからだ。

 また、これは以前からだが、上下の方向キーがアイソレーション構造になっておらず、根本で接触している。キートップの形状の問題もあるが、上下キーの押し分けの感触がいまひとつなのだ。

 このような、いわば奥行方向がハーフサイズのカーソルキーを使ってみると、逆T字型も、個々のキーのサイズが、一般のキーと同じであってこそ意味があるのではないかという気がする。あえて左右のキーをハーフサイズにしてまで、逆T字配置にこだわる意味は感じにくいというのが正直な感想だ。

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