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開発、製造体制で4社が協業した高機能ドローン

ガソリン×電気で3時間飛行するドローン「AeroRangePRO」

2020年06月28日 08時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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エアロジーラボによる大型ドローン「AeroRangePRO」

大型ドローン「AeroRangePRO」6月に受注開始

 大阪のドローン製造企業エアロジーラボが6月、ハイブリッドドローンの新製品「AeroRangePRO(エアロレンジプロ)」を発売した。

 AeroRangePROは6つのローターを搭載した大型のハイブリッドドローン。「ハイブリッド」の由来は小型のガソリンエンジンと、バッテリーでの駆動に両対応していること。

 2つの動力源を搭載することで、従来型ドローンに比べて6〜10倍ともいうおよそ3時間の飛行を実現。飛行距離は最大で120kmをうたう。また、ガソリンエンジンで飛行中にガソリンが尽きても、動力をバッテリーに切り替えることで、一定時間は飛行が可能なため、安全性にも優れるとする。

 サイズはおよそ直径1800mmで、機体重量は燃料を除いておよそ19kg。10kgの積載も可能だ。

5月に、会場、オンラインを組み合わせた発表会も開催された

開発で協業3企業と提携、量産化目指す

 AeroRangePROの開発に協力した企業が、機械加工・金属加工を主事業とする成光精密だ。同社は、リバネスの大阪本社と協業し、リバネスの大阪本社内に主にスタートアップ向けのものづくり支援拠点「Garage Minato」を開設し、運営。

ものづくり支援拠点「Garage Minato」を運営する成光精密も開発に携わった

 大阪の産業部会や大阪市内の中小事業者とのネットワーキングも積極的に行ない、Garage Minatoは、ものづくりの拠点、企業のハブとしての役割を担う存在となっている。これらの動きには地域行政に重要視され、Garage Minatoを中心とした公民連携事業が、大阪市港区役所によって進められている。

部門間が連携し、公立的に開発を進められれば、これまでスタートアップ企業の量産の課題とされていた、工程ごとの分離が解消される

 エアロジーラボでは、AeroRangePROの開発にあたって、Garage Minatoを運営する2社、また量産化の面でKOBASHI ROBOTICSとも協業し、計4社のチーム体制で開発した。これにより、試作から量産まで、連携した動きが可能となる。

 エアロジーラボは2010年にマルチローター型ヘリコプターを開発したことから出発し、2012年設立。大阪大学との共同研究や、テレビ局との協業、2018年には、岡山県和気市(わけちょう)と協業した物資配達の実証実験を行なうなど、精力的に成長してきた企業だ。

リバネス大阪本社に「Garage Minato」が開設されている。これまでにも、複数のスタートアップ企業のものづくりを支援してきた

 AeroRangePROは性能面で優れたドローンというだけでなく、前述の3社との協業により開発された点も特徴的で、スタートアップ企業による高品質な製品の量産化、生産体制のモデルになり得る製品でもある。

ドローンはコロナで注目度アップ

 ドローンのビジネス利用については、2019年に西友、楽天が離島への配送サービスの実証実験を行ない、7月に神奈川県横須賀市の猿島へ食材を配達するサービスを開始したことでも話題を集めた。

 人と人との接触なしに、物資を配達できるドローンは、今後も注目を集めていく可能性がある。エアロジーラボでは見積もりを受け付けているので、ドローンをビジネスに取り入れることを検討している企業の担当者は問い合わせてみてはいかがだろう。

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