このページの本文へ

在宅向上委員会:

ツインバードのコーヒーメーカーで優勝する #在宅中にしたいこと

2020年06月05日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 在宅向上委員会の盛田諒ですこんにちは。今回向上させるのは家で毎朝飲んでいるコーヒーのクオリティ。発表会で飲んだコーヒーがうまかったからという理由でツインバードのコーヒーメーカーを使ってみました。自分で淹れると日によって薄かったり濃かったりするのですが、機械はいつ淹れても何杯淹れても同じ味。おかげで毎日連勝です。ありがとうツインバード。ありがとう燕三条。

【本日の在宅向上アイテム】
全自動コーヒーメーカー CM-D465
ツインバード工業
発売中
実売価格 4万円前後

http://www.twinbird.jp/products/cmd465.html

●1回で6杯まで淹れられる

 あらためて紹介すると、これは豆から作れるコーヒーメーカー。コーヒー豆をミルで挽き、ペーパーフィルターに入れてお湯を注ぎ、ゆっくり蒸らしと抽出をしていく、日本人にはなじみ深いドリップ方式のコーヒーメーカーです。東京・南千住にあるコーヒーの名店「カフェ・バッハ」店主の田口護さんが監修に入っていて、一回で1杯から6杯ぶんのドリップコーヒーが淹れられます。

 コーヒー豆の挽目は粗挽き・中挽き・細挽きの3段階、抽出温度は83℃と90℃の2段階に調整可能。メニューは「豆から」「粉から」「ミルのみ」の3種類。ミルについた粉を落としたり、タンクを洗うためのメンテナンスコースもついています。

細挽き・中挽き・粗挽きができる

操作部はすべて記号でおしゃれ

●ドリッパーは大小2種類

 では淹れていきましょう。まずは水タンクに水を入れます。湯量は1杯150ml、マグカップ1杯くらいです。普段使っているカリタのコーヒーサーバーが1杯120mlでちょっと少ないなと感じていたのでちょうどいいくらいでした。

1杯150ml、6杯まで入れられる

本体後ろの水タンクに直接注ぎ入れる

 続いてガラスサーバーにドリッパーをセットします。ドリッパーは1〜3杯用と4〜6杯用の2種類があって、スタッキングできるようになってます。ここにペーパーフィルターをセットして準備完了。ちなみにサーバーとドリッパーを使って普通にハンドドリップをすることもできますね。

スタッキング式のドリッパー、賢い

市販のペーパーフィルターが使える

 作りたい量にあわせてコーヒー豆の重さを計ります。中煎りなら1杯約12g、2杯約24gが目安。今までスプーンすりきり一杯くらいの目分量でやっていて、豆の重さを量ったことなんてなかったので新鮮です。ミルふたを開けコーヒー豆を入れると、すべるように流れこんでいきました。

はかりで重さを量ったコーヒー豆

ミルのふたを開けて流しこむ

セット完了、あとは挽くだけ

 使ったのはカルディのプレミアムブレンド。ブラジル、コロンビア、グアテマラのブレンドで、苦味と酸味のバランスがいい優等生です。コクがあり、そこそこコスパもいいのでモーニングコーヒーとしてよく買っています。

●臼式ミルで豆の挽きムラは少なめ

 準備ができたら「豆から・83℃・2杯」にスイッチをあわせて抽出開始。ミルがすぐに豆をゴリゴリ砕きはじめます。音はしますが、話し声が聞こえなくなるほどでかい音ではないですね。挽かれた粉がペーパーフィルターに入り、いいにおいがしてきます。

 ミルは2つの刃を噛みあわせて豆をゴリゴリ砕く、低速臼式フラットミル方式。コーヒーミルにはミキサーのような刃で豆を砕くプロペラ方式、ドリルのようなコーン状の刃で豆を砕くコニカル方式などがあり、臼式はコニカル方式に次いで挽きムラが少なく、均一に挽けるメリットがあります。

2つの刃を噛みあわせて臼の原理で豆を挽く

 刃は6杯ぶんの豆を挽くことを考えて4枚×5枚刃を組み合わせたもの。除電効果のある樹脂でコーヒー粉の飛び散りを軽減しているそうです。挽き終えたあとに見ると、入れたぶんのコーヒー豆はすべて挽かれていて、挽き残しはありませんでした。豆の細かさは比較的均一です。

中挽きでこのくらい

●中心に向けて自動で注湯

 豆を挽き終えたら、自動的に蒸らしと抽出に進みます。

 コポコポ静かな音が聞こえた後、ドリップシャワーという6つの注湯孔から粉の中心にお湯が注がれます。当然ですが機械なのでお湯を注ぐ量とタイミングが正確。自分がいかに雑に淹れていたかもよくわかります。手で淹れたとき味が薄かったのは蒸らしが足りてなかったからですね。

中心に向けてお湯が注がれる

蒸らし→抽出の順番でゆっくり注いでいく

 タンク内のお湯をすべて注ぎ終えたら抽出完了。ガラスサーバーの下は保温プレートになっていて、抽出後30分間コーヒーを保温できるようになっています。コーヒー飲みながら仕事したかったので初めは何も考えず魔法びんに注いでしまったんですが、朝飲むぶんだけ淹れるときは保温の切り忘れもなくて便利ですね。

ガラスサーバーは抽出後30分間保温できる

●何杯飲んでも変わらない味

 味は月並みですがおいしいです。淹れてるのがカルディの豆なのでカルディの味なんですが、毎回味が変わらないことに感心します。1杯でも3杯でも同じ味です。

これが本当のカルディの味だったのか

 ミルが毎回豆を均一に挽き、分量に応じた方法でお湯を注いで抽出しているからですね。湯温を変えるだけでも味が微妙に変わることがわかって面白いです。手で淹れていたときは味のブレがありすぎてどれが正解の味かわからなかったですね……。

●お手入れは面倒だが工夫あり

 最後はお手入れです。使い終わったフィルターを捨ててサーバーとドリッパーを洗うのはハンドドリップと同じですが、各所についたコーヒーの粉を払う必要があります。

役目を終えてやわらかくふやけたコーヒー粉

 まず脱着式のミルをはずし付属のブラシで細かいコーヒー粉をかきだします。

ミルはワンタッチで取り外しができる

付属のブラシで微粉を払う

 続いてダイヤルを「メンテナンスモード」にしてミルのシャッターを開き、ミル固定部についた粉をかきだします。

ドリップシャワーにコーヒーの微粉がついている

閉じているシャッターを開いて微粉を払う

最後にティッシュで拭いてキレイになった

 主な掃除はこの2つ。やや手間ですが、臼式ミルはお手入れが面倒とされる中、工夫はあるなという印象でした。

 メンテナンスモードではタンクを洗うこともできますがタンクは取り外しができず、水をすべて排出する「ドレインモード」を使っても水が底に残ります。気になるときはタオルなどで拭きとることになりますね。

●タテ方向に置き場所が必要

 サイズは幅160×奥行き335×高さ425mm。設置面積は少ないものの高さがあります。水タンクが取り外せないので上部に余白が必要になり、キッチンラックやキッチンワゴンのいちばん上に置くことになりそうです。

上が引っかかるんだよなあ

 でかいのは厄介ですが大は小を兼ねる良さがあります。6杯では約900ml。スタバのグランデが470mlなので、2人がグランデサイズのタンブラーにコーヒーを入れ、1日を過ごすという使い方もできます。逆に、夕食のあと1杯だけ飲みたいというときにも使えて便利です。

 デザインはすっきりしていて写真映えします。操作部のダイヤルは記号と英語だけで情報少なめ。最初は混乱しがちでしたが、使っているうちに「豆から+83℃+3杯」といった感じでふだん使いの設定に固定されていったので問題はなさそうです。妻に使ってもらうとき「どれ???」という顔をされそうなのが若干不安ではあります。

●コンビニコーヒー好きに使ってほしい

 こんな感じで2週間ほど使ってみたのですが、使えば使うほどラクですね。ドラム式洗濯乾燥機、食器洗い機、ロボット掃除機など、機械にまかせたほうが品質も速度も向上する家事というのはあるものですが、コーヒーメーカーもそのひとつなんだなとわかりました。

 自分で淹れると味がブレるのでコーヒー本当の味がいまいちわかりませんでしたが、機械は味が安定するのでいろんなコーヒーを試してみたくなります。

 ただしコーヒーミルのお手入れはやっぱり若干面倒で、都内に出ているときだったら子どもがいると本当に時間がないから難しいと考えたかもしれません。在宅メインの今なら隙間時間が使えるのでいけそうです。お手入れをしやすい工夫はあり、時間も言うほどはかかりません。

 誰向けかと考えると、在宅勤務などで家にいる時間が長く、家族でコーヒーをよく飲み、そこそこ大きな置き場を確保できる人ですかね。安いものでもないので人は選びそうですが、昔の私のように毎日コンビニでコーヒーを飲んでいるような人には一度使ってもらいたいです。

アスキーキッズメルマガ 毎週土曜に配信中

 アスキーキッズは毎週土曜、一週間ぶんの記事をまとめて読めるメールマガジンを配信中。人気連載「ほぼほぼ育児」をはじめ、ニュース、イベント、プログラミング教育入門、みんなの子育て体験談など、子育ての参考になる情報満載です。ご登録はこちらから。

カテゴリートップへ