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3Dプリント技術を活用してフェイスシールド設計、生産など

新型コロナウイルス感染症に対するHPの取り組み

2020年06月03日 17時00分更新

文● ASCII

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 日本HPは6月3日、同社の新型コロナウイルス感染症対策支援の取り組みを発表した。

 新型コロナウイルスの流行を受け、同社ではそのテクノロジーやリソースを活用するほか、パートナーと協調して各方面に向けた支援の取り組みを進めている。

 医療分野においては、医療関係者が必要とする各種の資材の部品設計や検証、製造を進めている。これまで全世界で230万個以上の部品を生産しており、人工呼吸器のバルブ、呼吸フィルター、フェイスマスクの留め具、肘で簡単かつ衛生的にドアを開けることができるハンズフリードアオープナーなどを生産。

 日本国内においても、HPの3Dプリンティングソリューションを導入する企業が取り組んでおり、デジタルマニュファクチャリングネットワークパートナーであるSOLIZE Productsではフェイスシールドを医療機関に無償提供。このほかDMM.comやラピセラ3Dプリンタを活用している。

 HPでは、各種部品の検証済み設計ファイルをウェブにて公開しているほか、HP Indigoデジタル印刷事業部でもフェイスシールドを設計し、HP Indigoデジタル印刷機を使って製作した5万個のフェイスシールドを地域の病院に提供。クラウドアプリケーション「HP PrintOSX」を使って設計情報をユーザーに迅速に共有して世界各地でフェイスシールドの製作を可能にしている。

 また、これまでにHPとHP財団は、およそ800万ドル(およそ8.5億円)の製品と助成金をブレンド型学習と新型コロナウイルスの影響を受けている地域のコミュニティーを支援するために寄付している。HP財団は新型コロナウイルス感染症への救援活動を行なっている国内外の団体に寄付を考えている社員に対して「HP Giving and Volunteering Program」の利用を奨励。HP財団では10月31日まで、社員からの寄付金の2倍の額を上乗せして団体に寄付する。

 在宅勤務の支援として、Windows 10搭載パソコン向けのセキュリティーソリューション「HP Sure Click Pro」を9月30日まで無償で提供。HP Sure Click Proは、ユーザーがウェブサイトを閲覧したり、電子メールやウェブサイトからダウンロードして入手したWordとExcelファイルを参照、編集する際にサイバー攻撃やウイルスからPCを保護するソフトウェア。Windows 10を搭載PCであればHP製品以外のPCでも使用できる。

  このほか、HPがグローバルで展開する自宅学習向け印刷素材「PRINT AND PLAY」を日本語化してウェブサイトで公開。塗り絵、パズル、ペーパークラフトといった素材をプリンターで印刷し、家での時間を楽しむことができる。

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