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安全なテレワークを実現するときに気をつけること

2020年04月03日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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サイバー犯罪者は世界で話題になっているものを利用する

 新型コロナウイルスの感染の拡大を受けて、世界中で在宅勤務者が増えていることが予想される昨今。出勤/退勤の時間を減らせるだけでなく、災害などにともなう通勤困難時や、感染症の流行時などに事業継続性を確保することにも繋がるテレワークの重要性は、これからますます高まってくるだろう。

 しかし、残念なことに、サイバー犯罪者の多くは、世界で流行している話題を狙ってくる。

 たとえば、マスクの入手が困難な状況に便乗した、マスク販売広告メールに関する報告がある(新型コロナウイルスに便乗した架空の“マスク販売広告メール”にご注意!(速報第2弾)(発表情報)_国民生活センター)。手法自体は典型的なフィッシング詐欺だが、早急に必要な日用品などを件名に入れることで、消費者を欺こうとしているのだ。

 ほかにも、厚生労働省は、LINEと協力して全国のアプリ利用者を対象に実施している新型コロナウイルスに関するアンケートを騙り、クレジットカード番号などを尋ねる詐欺とみられる事案の情報があるとして、注意を呼びかけている(【注意喚起】新型コロナウイルス感染症のクラスター対策に資する情報提供に関する取組を装った詐欺にご注意ください~調査を装ってクレジットカード番号等を尋ねるものは詐欺です!~)。

 このように、サイバー犯罪者の中でも、新型コロナウイルスの話題は“ホットなトピック”になっている。では、在宅勤務の場合、どこが危険なのか。サイバー犯罪者は何を狙ってくるのか。

 管理されている職場ではなく、セキュリティの準備が不十分な自宅から、時には個人所有のデバイスから、社内環境にアクセスしたとする。適切なセキュリティ対策で維持されていないデバイスが汚染されている場合、組織がさまざまな攻撃にさらされる可能性があるといえる。

 感染の可能性のある個人のPCから、企業ネットワークにアクセスすると、サイバー犯罪者にとって、大きな攻撃対象につながる踏み台になってしまうおそれがあるのだ。

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