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スマスピでイエナカLIFE HACK!

在宅生活に効くスマートスピーカー活用術

2020年03月31日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●村野晃一(ASCII)

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スマートスピーカーを利用したライフハック

 桜の便りが届く中、お花見も大規模なイベントもレジャー施設も、人の集まる所は自粛ムード。企業も不要不急の外出を自粛要請するなど、テレワークを推奨しているところもあり、在宅勤務をしている人も少なくないだろう。

 筆者はフリーランスなので、もともと通勤するという概念はないのだが、取材に出かける機会もめっきり減ってしまったため、外へ出るとしたら近所のコンビニで食事を買うぐらい。引きこもりな生活を強いられている。

 そんな家からほとんど外へ出ない生活をしていると、逆に疲れてしまうという声も聞く。そんな人にぜひ試してほしいのが、在宅生活をちょっと便利に、快適にできるという、スマートスピーカーを利用したライフハック術。

 筆者が利用しているのは、LINEの「Clova Desk」。正確には、スマートスピーカーではなく、スマートディスプレイという位置づけの製品だが、手持ちのスマートスピーカーでも同じことができるはずなので、ぜひ試してみてほしい。

在宅勤務が捗るスマスピ・ライフハック

 スマートスピーカーのいいところは、話しかけるだけで指示できること。「Clova Desk」や、「Clova Friends」、「Clova Wave」といったLINEのスマート製品に搭載されたAIアシスタントは、Clova(クローバ)という名前で、「ねぇ、Clova」と声をかければいろいろな作業をこなしてくれる。

■好きなBGMを作業の手を止めずに

 たとえば在宅で仕事をしていて、BGMをかけたくなったとき、スマホだと画面に向かい、聴きたい曲(プレイリスト)を指定しなければならない。でも、LINE ClovaならLINE MUSICのサービスを利用して、「ねぇ、Clova、何か音楽をかけて」(以下、「ねぇ、CLova」は省略)とこれだけでいい。聴きたい曲があれば、曲名を指定したり好きなアーティストを指定してもいいが、毎日同じ曲ばかり聴いていても飽きてしまう。LINE MUSICなら季節とか気分とかに合わせたおすすめの曲を再生してくれたりする。6000万曲近い楽曲が登録されているわけだから、延々と流していても常に新鮮な曲が聴けるはずだ。

※LINE MUSICのチケットを購入していない場合、各曲30秒の試聴が可能。チケットを購入することですべての楽曲の再生を行うことが可能になる。

■ながら作業にラジオを聴きながら

 筆者はClova Deskを使っているが、キーボードでこうして原稿を書いていても、「ニッポン放送をつけて」といえば、「radiko」を使ってニッポン放送を流してくれる。もう何年もラジオを聴く機会はめっきり減っていたが、この機能のおかけで昼間でもよく聞くようになっている。仕事中はテレビをつけるとついつい見てしまって気が散ってしまうので、なんとなく耳から入ってくるラジオの音声というのは、意外と集中力を切らさずにBGMっぽく聞き流せるのだ。「FMヨコハマつけて」とFM局も聴けるし、音楽だけのBGMに飽きたら、ラジオがおすすめだ。

イエナカがちょっと快適になるスマスピ・ライフハック

■家電操作で生活をちょっと便利に

 Clova DeskやClova WAVEだと、赤外線リモコンで操作できるテレビや照明、エアコンの操作も可能。Clova Friendsでも、別途赤外線リモコン「Clova Friends Dock」を利用すれば赤外線リモコン式の家電ならコントロールが可能だ。設定もスマホから簡単にできる。筆者はアパートの一室を借りて事務所として利用しているのだが、照明のスイッチが部屋の中にあって、夜だと暗い部屋の中を進んでいかないと点けられない。そんなときでも、玄関から「照明を点けて」と言えば、すぐ明るくなるのが超便利。事務所から帰宅するときも「照明を消して」と言うだけでいいから、部屋を真っ暗にしてから玄関へ向かわなくて済む。エアコンのオン/オフも可能なので、消し忘れた場合でも、「エアコンを消して」と言うだけだ。

 こうした家電コントロール機能を持つスマートスピーカーはほかにもあるが、たとえスマート家電でなくても、赤外線を使ってほとんどの家電をコントロールできるのは、LINE Clovaシリーズの大きな利点だと思う。

■声をかけなくてもLINEからClovaにお願いできる

 LINE Clovaだけの利点といえば、やはりLINEとの連携機能だ。LINE Clovaの公式アカウントを友達登録することで、Clovaと連携が可能となり、LINEのトーク画面でClovaを操作できる「Clova Bot」に対応。前述の家電操作もスマホからできるため、アパートに着く前にエアコンをつけたり、照明を点けておくといったことも可能だ。この時期だと、陽気もいいのでエアコン操作はそれほど行わないが、真夏や真冬にはありがたい機能だ。また、Clovaに話しかけるのがこっ恥ずかしいというシャイな方は、テキストで家電操作をしたり、Clovaと簡単なトークもできる。

LINE botでClovaと会話

もちろん、家電操作も可能だ

子供の相手もClovaがしてくれる

 外出自粛は、大人だけではない。小学生の息子二人も小学校が休校になり、学童へ行かない日は家で過ごすことになっている。週末も公園に行って身体を動かすことはあるものの、好きな電車にも乗らず、クルマでの遠出も避けているため、自ずと家にいる時間が長くなる。

 そんなときも、Clovaは役に立ってくれる。Clovaにはさまざまなスキルが用意されていて、子供を楽しませるものも用意されている。たとえば、「動物鳴き声クイズ」とか、「百人一首読み上げちゃん」、「鷹の爪団のクイズパーティー!」などなど、大人も一緒になって楽しんでいる。鷹の爪団は画面に吉田くんが現れ、吉田くんなどの声で出題してくれるので、鷹の爪団好きにもおすすめだ。

 小さい子供には童話の読み聞かせもおすすめ。Clovaではなく、ちゃんと声優さんが語ってくれるので、昔で言う「日本むかし話」を見ているような感覚だ。また、25分間の集中タイムと5分間の休憩タイムを案内してくれる「集中タイム」なんてのもある。仕事で作業効率を上げたいときに利用するというのもいいだろう。

 各スキルは、スマホのアプリで登録が必要だ。スキル一覧画面から利用したいスキルを「利用開始」すれば、呼びかけるだけで使えるようになる。

意外と便利なスマスピの利用法

 そのほかにも、Clovaはさまざまな使い方ができる。そのいくつかを紹介しよう。

●リマインダー
 「3月26日に原稿を上げてとリマインドして」とか、「16時に子どもたちが帰ってくると教えて」と言っておくと、その日時に教えてくれる。結構忘れがちなことをあらかじめ登録しておくと便利。

●Twitterトレンドランキング
 「実況Twitter」スキルを利用すると、現在のTwitterトレンドランキングを教えてくれ、そのツイートを読み上げてくれる。気になるネタがざっくりと把握でき、自分でTwitterを検索して読むより楽だ。

●ボイスメッセージ
 LINEのトーク画面でマイクアイコンをタップし、出できたボタンを押している間、音声を録音できる。ボタンを離すと送信され、ボイスメッセージとして登録してくれる。ちょっと家を空けている間に子供が帰ってきたとき、「LINEを読んで」と話せば、Clovaの声ではなく、自分の声で呼びかけられるので、子供にも安心感を与えられる。

●Abema TV
 スマートディスプレイであるClova Deskなら「Abema TVをつけて」といえば、いつでも視聴可能。チャンネルも選択できるので、好きな番組を見られる。延々とニュースや麻雀をつけてBGVにでも。

在宅生活が必要な今こそ、文鎮化したスマートスピーカーを活用してみよう!

 スマートスピーカーを買ったはいいけど、ちょっとだけ使って、今では単なる置物として文鎮化してしまっている……という人もいると思うが、終日家にいるとなると、スマートスピーカーを活用してできることはいろいろとある。在宅勤務や外出の自粛が続いているご時世でも、暇つぶしや気分転換にもなる。ともすれば暗い気分にもなりがちな引きこもり状態を、スマートスピーカーを使って少しでも重い気持ちを吹き飛ばそう!

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