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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」 第57回

「地磁気」の実はありがたい役割

2020年03月04日 12時30分更新

文● イラスト●せれろんやまだ(@Celeron_ymd

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もし逆転したら放射線がヤバイ

 道を歩いていて、ある日ふと思いました。「もし北極点にいたとすると、〝北〟の方向ってどうなるんだろう?」。

 日本など、北極(南極)点以外の場所では、必ず地理的な『東西南北』が存在しますが、それはこの2つの点が必ず基準となっているためです。もし北極点に立ったとすると、360度どの方向を向こうが、地球が〝球〟である以上、反対側にある南極点を常に向いていることになります。そのため東も西も判別がつきません。

 つまり、極論すると、北極においては、方角が〝南しかない〟ことになります。不便極まりないと思ったら、点からちょっとでもズレてください。その瞬間方角が発生しますから。

 この〝東西南北〟という方角を知るための便利な道具が〝方位磁針〟です。地球のどこにいても、針が北と南を指してくれるので、自分の向いている方角や、目的地の方角がわかります。この方位磁針は、地球の磁極とその間に発生している地磁気(磁界)を利用して、方角を示しています。

 地球はそれ自体が大きな磁石となっていて、その間に地磁気というミエナイチカラがはたらいています。この地磁気、普段の生活には方角を指し示してくれるくらいしか意識するところがないような気がしますが、実はなくなってしまうと、とたんに生活に支障が生じます。しかも、長い歴史の中で数回、地磁気が逆転、つまりNとSが入れ替わっていたことが判明しています。北と南が入れ替わったら、東と西も入れ替わるってことですよね?! それこそが生活に支障生じそうです!

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。

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