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業界人の《ことば》から 第381回

5年連続で2桁成長のSAP、次期社長がコメント

デジタルと経営は切っても切れない、タレント生かした経営を

2020年03月05日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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過去5年間で売上高は1.5倍に成長、5年連続で2桁成長を達成

 その一方で、3月31日付で退任する福田社長は、4月1日付で、富士通の執行役員常務、CIO兼CDXO(チーフ・デジタルトランスフォーメーション・オフィサー)補佐に就任することが発表されている。

福田 「両社の良好な関係をもとにした人事である。SAPジャパンは、いい状況にあり、リーダーシップもある。私は、違う場所で、ニッポンの未来を現実にすることに取り組んでいきたいと思い、個人の判断で決定した」

 福田社長は、新卒としてSAPジャパンに入社以来、同社に23年間勤務。2014年に代表取締役社長に就任していた。

福田 「社長に就任した際に、日本の顧客、日本の市場に必要とされるモノ、サービスを、きちんと総力をあげてデリバリーし、日本のユニークな課題を解決することを施策に掲げた。そのために、SAPジャパンをグローバル化することを目指し、『クラウド×ERP』の推進にも取り組んできた。それから5年半を経過して、これらの施策やフォーカスは、達成あるいは大きく進展させることができたと考えている」

 SAPジャパンは、過去5年間で売上高は1.5倍に成長。5年連続で2桁成長を達成している。鈴木次期社長によると、この5年間の成果は「あらゆる指標で、グローバルを大きく上回っている」という。

福田 「この5年間は、変革を志す、すべての人のパートナーであり続け、会社を変えるだけでなく、社会課題を解決し、社会を変えていくことを目指してきた。グローバライゼーション、トランスフォーメーション、イノベーションという日本の企業が不得意している領域において、役に立つ、価値を提供できる組織になることを目指した。これも一定の成果をあげたと考えている。SAPを卒業することになるが、これからが楽しみである」

 「入社した時点では、あれもない、これもないということばかりであったが、失敗を許容してもらい、お客様やパートナーに育ててもらった。立場は変わっても、SAPを応援したい」

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