このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第381回

5年連続で2桁成長のSAP、次期社長がコメント

デジタルと経営は切っても切れない、タレント生かした経営を

2020年03月05日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

5つの要点エリアの概要

 重点エリアとして、「ナショナルアジェンダ」「デジタルエコシステム」「日本型インダストリー4.0」「クラウド」「エクスペリエンスマネジメント」の5つを掲げる。

 「ナショナルアジェンダ」では、福島県会津若松市の「SAPイノベーションフィールド福島」での取り組みや、コマツと取り組んでいる「ランドログERP」、防災・減災情報活用プロラットフォーム「EDISON」などを紹介。「日本のナショナルアジェンダに対して率先的に取り組むことに、SAPジャパンの存在意義がある」とした。

 「デジタルエコシステム」では、東京・大手町に設置したSAP Experience Center TOKYOやスタートアップ支援プログラム「SAP .iO」などを通じた協創によって、イノベーションを創出する取り組みを行っていることに触れ、スタートアップ企業、次世代リーダー、イノベータの育成を進めていることも強調した。

 また、「日本型インダストリー4.0」においては、SAP Lab Japanの体制拡充、プロトタイプ開発への取り組みをあげ、「クラウド」においては、クラウドERP、中堅中小企業ERP、SaaS事業の拡大に取り組む姿勢をみせた。

 そして、「エクスペリエンスマネジメント」については、「これは、新たな分野の取り組みである」とし、「小売店では、いつ、だれが、なにを購入したのかはわかったが、なぜ購入したのかということが仮説に留まっていた。データを分析し、消費者に価値を届け、新たなビジネスを創出するお手伝いをしたい。顧客だけに留まらず、社員、製品、ブランドに対して、価値を生むことになる」と述べた。

 SAPは、クアルトリクスの買収によって、エクスペリエントマネジメント(XM)の分野に進出。すでに全世界で1万1000社への導入実績がある。日本でも、エクスペリエンスマネジメントを提案する体制が整っていることを示してみせる。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ