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実証実験はなされても、実導入に進まない現状をどうとらえるか

日本のAI産業の現在が分かる「AI白書」が3月2日に刊行、IPAが会見

2020年02月27日 06時00分更新

文● 藤原達矢 編集●ASCII

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 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は2月26日、「AI白書2020」の発売(3月2日予定・3月中旬からは電子版も発売)に先立ち記者発表会を開催した。AI白書2020は、「AI白書2017」「AI白書2019」に続く3回目の発行で、AIの技術や利用動向、制度政策などの最新動向を網羅的に解説している。記者発表会では、同書の概要説明とともに、内容や調査結果に対するIPAの見解が語られた。

技術だけでなく、経営層でも理解しやすい内容に努めた

 発表会の冒頭、IPA 社会基盤センター イノベーション推進部 エキスパートの小沢理康氏は、過去に発行してきたAI白書の位置付けについて説明。「AI白書2017は、世の中にとにかく早くAIの動向を周知することを目的に発行したため、かなり技術寄りで、やや難しい内容となっていた。AI白書2019では、AIの実装を推進するため、経営層にもわかりやすい内容にすることに努めたが、技術動向の紹介については、まだ難しいという声をいただいている」と話す。

IPA 社会基盤センター イノベーション推進部 エキスパート 小沢理康氏

 その上で、3月2日に発売されるAI白書2020について同氏は「AI白書2019で取り上げた内容をアップデートするだけでなく、技術動向についても初学者でも分かりやすい構成・内容にした」と発行のねらいを語った。

 そのAI白書2019は、以下の5章で構成されている。

第1章 2020 年の AI とビジネス:産学の有識者による対談
第2章 技術動向:AIを9分類で解説するほか、関連技術や各国の研究開発の現状を解説
第3章 利用動向:15分野の事例調査や中小企業を含む541社のアンケート調査結果
第4章 制度政策動向:AI に関する原則・ガイドライン等や国内・海外の政策動向
第5章 特集 AI 実装を推進する「AI 人材育成」と「地域スタートアップエコシステム」

第1章では、日米のAIビジネスの違いや今後の企業経営について意見を交わしている

第2章では、初学者でもAIを理解しやすくするため、AI技術を9つの分野に分けて解説。また、第一線で活躍する技術者でも興味を持てるように技術の最新動向についても解説

第3章では、AIがどのように活用されているかを15分野に分類して、ヒアリングによる国内外の事例を紹介している。AI白書2019では12分野だったが、2020では新たに「エンターテインメント」「スポーツ」「スマートライフ・その他」を追加している。

さらに第3章では、企業アンケートを実施。中小企業を含めた約7000社にアンケートを送付し、そのうち541社から得た回答をまとめている。また、中国のAI動向も調査している

第4章では、国内外のAIに関する政策やAI倫理に関する最新動向についてビジュアルを交えながら解説している

第5章では、AIの人材育成と地域スタートアップエコシステムの動向を掲載している

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