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モノとヒトの作業のすべてをつなぐ、 「TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム」

PR TIMES

KTC 京都機械工具
KTCが、IoT技術を搭載した工具とソフトウェアにより製造・保守作業の工程管理や作業者への指示・支援などを実現するシステムを開発、発売開始

総合ハンドツールメーカー京都機械工具株式会社(KTC)(京都府久世郡久御山町/代表取締役社長 田中 滋/証券コード5966)は、同社開発・発売開始済みの「TRASAS(トレサス)」 IoT技術搭載工具・計測機器を、製造・保守現場のエッジコンピュータに接続し、モノとヒトの作業状況をリアルタイムに取得、作業履歴(データ)を「記録・管理・分析」、データに基づく適切な指示を作業者にフィードバックする一連のソフトウェアを開発しました。 さまざまな業界で安全に対する社会的な要求の高まり、働き方改革の実現に向けた作業の効率化が求められる今、KTCは経験や勘に頼っていた曖昧な作業からの脱却を実現します。工具や計測機器にセンシング技術を取り込み、その測定データをエッジコンピュータに送信、作業履歴(データ)に基づくトレーサビリティ管理や作業支援の強化を図ることにより、最終製品の使用者の安心、現場作業者の安全、作業品質、顧客満足度の向上を実現します。


創業から70年。総合ハンドツールメーカー京都機械工具株式会社(KTC)(京都府久世郡久御山町/代表取締役社長 田中 滋/証券コード5966)は、作業現場や社会に「軽くて、強くて、使いよい工具」を提供し、作業環境改善をもたらしてきた。KTCが大切にしてきた製品開発のコンセプトは、「安全、快適、能率・効率」の実現。中でも「安全」については、最終製品の使用者の安全と、工具で作業をする技術者の安全の双方を最重要技術課題と位置づけ、「新・工具大進化」と称するロードマップのもと、工具製品に用いられる「素材」、「構造/機構」、センサや電子デバイス、ソフトウェアとの「統合」という多面的な要素から探求し続けています。

KTCでは、この「新・工具大進化」を具現化する製品・サービスを、TRASAS(トレサス)と名付け、IoT技術搭載工具・計測機器を市場に投入してまいりました。「TRASAS」は「TRAceable Sensing and Analysis System」の意で、工具や計測機器にセンシングの要素を組み込み、その測定データをデバイスに送信できるシステムです。この度、このIoT対応工具を更に高度利用していただくことを目的に、「TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム」として、作業支援ソフトウェア、スマートデバイスならびにシステム導入・稼働に必要となる各種サービスから構成されるソリューションを市場投入することとなりました。

課題・背景
我が国のものづくりは、機械化・自動化が進み、自動車や家電製品などの多くは、自動化装置によって、人の関与の少ない状態で生産されています。しかしながら、航空機、鉄道車両、設備・機械などは、組立、艤装、また完成稼働後の点検保守作業の大部分を、人による手作業、判断に委ねられ、プロセス生産品であっても、その設備機械の保守・修理に関しては、人的作業による部分が非常に多いのが現実です。このように、ものづくりの現場においては、以下のことが未だ課題として挙げられます。

作業の成否、良否の判断が作業者任せ
文書・図面等のみの作業指示、作業要領が現場任せ
治工具等の管理が作業者任せ
IT化の遅れ

現場では、作業対象を取り違える、規定値を誤るなどの問題が多発しているのが現状であり、特にねじ締結での作業不良は、安全品質にかかわる重大な問題の原因となっています。


TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステムでできること
モノとヒトの作業のすべてをつなぐ「TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム」は、これらの課題を解決すべく、製造・保守作業の現場では活用が不十分な製品基準情報、作業手順書情報などをサーバ上に一元管理し、逐次発生する作業実績情報から作業環境、進捗状況などの把握、データに基づく適切な指示を実現します。これまで作業者の経験や勘に頼っていた作業の平準化と効率化を一気に推進することが可能です。

KTCでは、こんなお悩みをお持ちの作業現場におすすめします。

目視確認による測定値の読取・転記ミスが発生している
作業のエビデンスを正確に残せていないことがある
お客さまへの報告書類作成に時間がかかっている
作業者と確認者による複数人作業のムダを削減したい
熟練作業者への依存度が高い
作業者の多様化への対応が遅れている
地域によって作業品質がバラバラ
作業データの改ざんリスクへの対策が不十分


TRASAS導入の目的


主な目的、効果は、以下のとおりです。

作業トレーサビリティ記録による安全品質・信頼性保証
作業の複雑化、作業者の多様化の環境下における作業品質の維持、向上
製造、保守作業効率の向上
技能の見える化と伝承



TRASASの特長
<作業品質の向上>
作業指示と標準作業手順をデジタル化して全行程へ配信。作業者の熟練度に起因する作業精度の差や、地域による作業品質のバラつきを解消し、誰が作業しても同じ品質を保つことが可能です。
TRASASの特長:作業品質の向上


<正確なデータを自動収集>
作業実績データを現場での発生時点で収集します。工具や計測機器、各種スマートデバイスと接続し、常に正確な作業記録を得ることを可能にします。
TRASASの特長:正確なデータを自動収集
<現場と管理のムダを解消>
作業記録の手書き記入や、PCへの入力作業が不要に。また、紙資料の保管が不要となり、スペースのムダや紙資料の保管にかかるコストをカットすることが可能になります。
TRASASの特長:現場と管理のムダを解消


システムの構成要素
システムの構成要素は、以下の業務機能モジュールとサービスから構成されます。



(1) IoT工具・計測機器

トルクレンチやノギス等の計測機器に、センサおよびマイコン、通信機能を搭載。作業性を損うことなく高精度なセンシングと作業記録をデータ通信


(2) 作業者用ソフトウェア TRASAS EM(トレサス イーエム)

IoT工具・計測機器との通信、安全性・操作性を担保した作業者向け情報提供を実現するソフトウェア群


(3) 統合管理ソフトウェア TRASAS IM(トレサス アイエム)

柔軟かつ拡張性の高いコンテナ型サービスプラットフォーム。汎用的なAPI接続でクラウド、オンプレミスを問わない環境導入


(4) 作業手順書コンテンツ制作・管理

作業手順書を構造化された情報として管理。断片化、変更管理の不徹底など紙による作業手順書の課題を解消。制作代行サービスの提供も計画中


(5) 導入検討プロセス

3ステップでシステム導入計画の立案をサポート

Step1 現場確認・提言
作業現場を訪問し、業務の工程や作業を観察。さまざまな角度から調査・確認を行い、課題解決、生産性向上、作業トレーサビリティ導入に向けた課題や対策案を整理します。

Step2 フィッティング
現場で確認できた課題や対策案について、最適なIoT工具・計測機器や作業手順の改善ポイント、作業トレーサビリティの運用方針などを検討します。

Step3 経済性評価・導入計画
フィッティングで検討した内容について、リスク評価やコストについての評価を行った上で、スムーズな導入に向けたプランを策定します。
TRASAS導入の目的


KTCは、創業70周年を迎える2020年をTRASAS元年と位置づけ、作業工具・計測機器の精度を保証しながらも、結果の精度は作業者の技能に依存するのではなく、作業そのものの支援を通じて結果の精度を高め、ものづくりの「安全・安心」の実現をより高いレベルで推進します。

「TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム」は、2020年4月1日より販売開始予定。
販売パートナー・導入支援パートナーを拡大し、システム導入サービス等の支援策もあわせて提供することで、初年度に50セット、売上高1億円を目標とします。

IoT工具、ソフトウェア、タブレット型PC等の製品に加え、システム導入費用、保守費用等のサービスを含む標準的な提供価格は、以下を予定しています。

 1.トルク管理システム スタート構成:¥250,000より
  スタンドアロンでIoT工具による測定値管理

 2.作業管理システム スタンダード構成:4,000,000より
  作業者5名までの作業管理システム


詳細は、KTC Webページおよび、2020/2/26(水)~28(金)に幕張メッセにて開催される「ものづくり AI/IoT展」KTC展示ブースにてご覧いただけます。

【出展概要】
展示会名:第2回 ものづくりAI/IoT展
期間:2020年2月26日(水)~2月28日(金)  10:00 ~ 18:00 ( 最終日のみ17:00 )
会場:幕張メッセ
ブース位置:北11ホール 62-18


関連リンク

KTC TRASAS - https://ktc.jp/trasas/
KTCものづくり AI/IoT展 - http://ktc.jp/sale/event/aiiot2020

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