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従業員の睡眠習慣改善を支援する「健康サポートプラス」など、約50の新機能/改善点

「desknet's NEO」新版、大塚製薬とコラボで“健康経営”支援も

2020年02月26日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ネオジャパンは2020年2月26日、グループウェア「desknet's NEO」の最新版(バージョン5.5)の提供を開始した。約50の新機能/機能改善点がある。今回、企業の「健康経営」推進を目指す目的で大塚製薬との協業を発表しており、両社で共同開発した「健康サポートプラス」サービスも盛り込まれている。

グループウェア「desknet's NEO」最新版では「健康サポートプラス」サービスが追加された

 desknet's NEOは、ネオジャパンが開発/提供するグループウェア。企業内の情報共有やコミュニケーション改善、業務効率化などを図る27のアプリケーションを標準搭載しており、クラウド版とパッケージ版(オンプレミスサーバー版)を提供している。累計ユーザー数は415万人(2020年1月現在)。

 desknet's NEO v5.5から利用できる健康サポートプラスは、大塚製薬との協業による、働く人の健康管理を支援する新サービス。その第一弾として今回は、大塚製薬の知見を生かした「睡眠改善プログラム」の企業/組織内での実施を、通知やアンケートなどdesknet's NEOの各種コミュニケーション機能でサポートする。

 この睡眠改善プログラムは、個々の従業員(参加希望者)が大塚製薬の機能性表示食品「賢者の快眠 睡眠リズムサポート」を4週間(28日間)を摂取しつつ、睡眠の効用を説くコンテンツも学習することで、自発的にふだんの睡眠習慣を見直し、改善を図っていくというもの。事前/実施中/事後の状況アンケートに基づいて、最終的な改善効果もレポートされる。

睡眠改善プログラムでは「賢者の快眠」を摂取しつつ、睡眠の大切さを学ぶことで、従業員個々人の睡眠習慣改善を促す

 今回の健康サポートプラスでは、個々の従業員への睡眠状況アンケート(全3回)、実施結果レポートのフィードバック、また管理者による同プログラムの運用などをデジタル化している。desknet's NEOを通じて従業員に参加を呼びかけ、参加希望者を対象にプログラムを新規作成すれば、毎日のリマインドやアンケート依頼/回収、学習コンテンツや結果レポートの配信などは、スケジュールに沿って自動的に実行される仕組み。

 従業員のプライバシーに配慮し、健康状態や睡眠状況のアンケートは、管理者が回答内容を閲覧できない形で収集される(管理者は回答/未回答ステータスのみ閲覧可能)。またプログラム実施後のフィードバックレポートも、管理者/経営者に対しては組織全体の統計データのみが提供される。

改善プログラム実施後の結果レポート。個人向けのレポート(左)に加えて、管理者/経営者向けのレポート(右)も提供される

 ネオジャパンによると、同社自身が昨年この睡眠改善プログラムに取り組み、効果が見られたことが、大塚製薬との協業のきっかけになったという。睡眠改善プログラムを皮切りに、今後も健康サポートプラスで順次、従業員の健康維持や病気予防、健康経営に資するプログラムを追加していく予定としている。

 そのほかの新機能/機能強化点としてはまず、スケジュール/設備予約機能の登録先に「組織共用スケジュール」を選べるようになった。たとえば出張や休暇などの予定を、個人のスケジュールと同時に所属部署の組織スケジュールに追加することで、部署内でのスムーズなスケジュール共有につながる。

 また業務アプリ作成ツール「AppSuite」においては、登録済みデータをカレンダー形式で表示する機能、登録データに基づくdesknet's NEOへのスケジュール追加機能、コマンドラインツールやAPI連携機能の強化などがある。

AppSuiteで作成するアプリで、カレンダー形式の表示に対応した

 健康サポートプラスも含め、今回の新機能/機能強化は追加コストなしで利用できる(大塚製薬「賢者の快眠」の購入費用、AppSuiteのライセンス費用は別途)。desknet's NEOの税抜価格は、クラウド版が月額400円/ユーザーから、パッケージ版が3万9800円から。

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