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職場の固定電話で話すのが怖い…「他人の目」が気にならなくなるコツ

2020年02月19日 06時00分更新

文● 植西 聰(ダイヤモンド・オンライン

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電話で誰かに「すみません」と謝らなければならない場面で、こそこそと廊下へ出て行くのでは、かえって周りの人たちに変に思われてしまうことに(写真はイメージです) Photo:PIXTA

先日、情報番組で「固定電話恐怖症」が特集され、ネットで話題になりました。会社の電話が鳴ると緊張してしまい業務に支障をきたすという症状ですが、その原因の一つが、職場の人たちの目が気になるというもの。このように、現代人は「他人からどう見られているのか」を気にする人が増えているといいます。他人の目を気にせず、自分らしくのびのびと生きていくためには、どんなことを意識すればよいのでしょうか。そこで今回は心理カウンセラーの植西聰氏の、『“他人の目”が気にならなくなるたった1つの習慣』(青春出版社)から、物事を楽天的に捉えられる考え方を紹介します。

「デスクで電話をするのが苦手…」がなくなる考え方

「職場の自分のデスクで電話をできず、廊下に出て行って携帯電話で話をする」という人がいます。デスクでは「周りの人たちの目」があるけれども、廊下であれば誰にも見られず、誰にも話の内容を聞かれずに電話をできるからなのです。

 特に、何かトラブルを起こして取引先に謝罪しなければならない時や、お客さんからのクレームに対処するような時は、こそこそと廊下へ出て行って話をする、ということがあるようです。しかし、どのような仕事であれ、仕事ではトラブルがよく起こります。電話で誰かに「すみません」と謝らなければならない場面も多くあるでしょう。その度に、こそこそと廊下へ出て行くのでは、かえって周りの人たちに変に思われてしまうことになるのではないでしょうか。

 トラブルを上手に処理できることも、「仕事ができる人」になるための条件の一つなのです。電話口で、毅然とした態度で「すみません」と謝り、その解決策を相手に明瞭に説明し、納得を得ることができれば、その様子を見ている人たちは、「あの人は仕事ができる。大したものだ」と、高く評価することになるのです。

 そういう意味で言えば、電話で謝罪したりトラブル処理をすることは、決して「恥ずかしいこと」ではなく、むしろ社内での評価をアップさせるための「チャンス」なのです。そして、そのチャンスを上手に生かしていけば、仕事で成功し出世していくこともできるのではないでしょうか。

 そのように楽天的に考えることができれば、廊下へ出て行って誰も見ていないところで電話するということもなくなるでしょう。そして、それは職場でもっと堂々とした態度で、自分に自信を持って仕事をできるようになることにもつながるはずです。

まじめな人ほど「他人の目」が気になるのはなぜか

「人の目が気になる」という人には、まじめな性格の人が多いようです。しかし、そのことが原因で、がんばりすぎてダウンする人もいます。

 ある会社で働く女性に、とてもまじめな性格の人がいました。そして彼女は、人の目を気にするタイプでもあったのです。そのため職場では、
「周りの人たちから不真面目な社員だと思われたくない」
「上司や同僚たちから『あの人は人一倍よく働く人だ』と思われたい」
 という意識がいつも働いているのです。

 その結果、残っている仕事があれば夜遅くまで残業し、また、休日も自宅に仕事を持ち帰って仕事をしていることがよくありました。そして、どんどん仕事一辺倒の生活になり、ゆっくり休んだり、プライベートの時間を楽しむという余裕がなくなっていきました。

 それを続けているうちに、とうとう彼女は体調を壊してしまったのです。そこで彼女は、それまでの生活を反省しました。必要以上に、自分が周りの人たちからどう見られているかということを気にしないように心がけるようにしたのです。「周りの人たちからの評価が多少低くなっても、自分が自分の仕事のやり方に満足できれば、それでいい」と楽観的に考えるようにしました。

 そうすると、彼女は気持ちがとても楽になりました。残業も減り、自宅に仕事を持ち帰ることもやめました。ゆっくり休養したり、プライベートの時間を楽しむ心の余裕も生まれ、バランスも良くなりました。それが幸いしたのか、仕事への意欲や集中力は以前よりも増したといいます。

 この事例の女性のように、まじめな人ほど「人の目をあまり気にしない」ということを心がけると楽になります。

中間管理職ほど“楽天的”が力になる!

「板挟み」という言葉があります。部長や課長といった会社の中間管理職について、よく用いられる言葉です。社長や専務など上層部の「こういう方針でいくからよろしく」という要請と、一方で部下たちからの「こういう方向で仕事をしていきたい」という要請が対立するような時、その間に立って「こちらを立てれば、こちらが立たず」という状態になり思い悩むことが多い、という意味を表しています。

 言い換えれば、この中間管理職という立場は、「社長をはじめとした上層部から自分がどう見られているか」ということと、「部下たちから自分がどう見られているか」ということを二重の意味で気にしていると言えます。

 しかも、上層部によく見られようと思えば、部下たちから嫌われることをしなければならなかったり、部下たちから好かれようと思えば、上層部から睨まれることをしなければならないことになります。そういう意味でも、中間管理職は板挟みに置かれがちです。したがって、いつも強いストレスにさらされているのではないでしょうか。

 そのストレスを少しでも軽減するために、中間管理職にある人は、できるだけ楽天的に物事を考えるように心がけるほうがいいでしょう。そうするためには、「社長や専務によく見られたい」「部下たちによく見られたい」という気持ちを少し弱めるほうがいいと思います。他人の目をできるだけ気にせず、まずは自分がやるべき仕事をたんたんと進めていくことに専念するのです。

 管理職といっても、今の中間管理職はプレイング・マネージャーと言って、みずから現場に立ちながら部下たちを引っ張っていくという立場に立つことが多いようです。まずはその「現場の仕事」に専念してみてはいかがでしょうか。

 みずから先頭に立って現場で汗を流す姿を見せれば、自然に部下から尊敬されるでしょうし、上層部も評価してくれるはずです。

 次回は、苦手な相手との上手な距離の置き方について述べていきます。

>>続編は2月26日(水)公開予定です。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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