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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第7回

iFi Audio最小の高機能ポータブル機

コスパと高音質が特徴のiFiの新モデル「hip-dac」は尻ポケにピッタリなUSB DAC

2020年02月11日 18時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 コスパの高さやスマホとの親和性の高さで人気のiFi Audioから「hip-dac」という新製品が発表になった。

 hip-dacは、iFi史上最少という小型サイズ。ウイスキーのスキットルのような形状の薄くてコンパクトなUSB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプだ。ウイスキーのスキットルは普通お尻のポケットに入れるのでこの名になったと思われる。サイズは102×70×14mmと大変にコンパクトで薄く、重さは125gと軽量だ。予定価格は1万8000(税別)である。低価格で高性能というiFiらしい製品と言える。

 デジタル回路においてはフェムト秒クラスの高精度クロックを特徴としている。オーディオの場合にはPCとは異なり、低いクロックでも間隔のゆらぎが少なく、正確なことが求められる。フェムト秒単位の精度というのは、据え置き機なみの高精度である。

 DAC ICは従来通りのバーブラウン製を採用している。PCMでは384kHz、DSDでは12.4MHまでの入力が可能だ。スマートフォンとの接続時は「xDSD」と同様のUSB-A端子を備えているので、iPhoneとはライトニング/USBのケーブル接続において変換アダプタなしで接続ができる。

 MQAにもレンダラーとして対応している。レンダラーの場合には前段でアプリなどソフトウエアによってMQAがデコードされている必要がある。

 また、iFiの伝統ともいえるXMOSの独自ファームウェアも引き続き採用されている。XMOSはデジタル信号を入出力する要の部分だが、XMOSのファームウェアの能力の高さはiFiの特徴の一つである。

 アナログ回路においてはバランス構成と高出力が特徴だ。バランス端子はソニーのウォークマンなどが採用している4.4mm5極端子が採用されている。3.5mm端子の方は従来製品の「S-Balance」と互換性があるようだ。

 このバランス回路はハイエンドオーディオにおいては伝説的なデザイナーであるジョン・カールが携わっているということだ。ジョン・カールは「ZEN DAC」からiFi Audioに参加しているが、マークレビンソンなどハイエンドオーディオの黎明期からHi-Fiオーディオに携わってきた彼が手掛けたポータブルオーディオ製品というだけでも期待感が膨らむ。

 ヘッドフォンアンプの出力は400mW(16Ω)とパワフルだ。またPower MatchやXBassなどのiFi Audio固有の機能も採用されている。

 ジョンカールが加わった「ZEN DAC」は美しい音再現で魅力的だったが、このポータブル向けの製品も期待ができそうだ。発売時期は今春予定ということだ。

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