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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第145回

未使用品でも1万円台と激安でザワつく、「Galaxy A20」を格安SIMで試す

2020年02月09日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 ドコモ冬モデルの“主力機種”である「Galaxy A20 SC-02M」が注目されている。2万円強という価格設定がなされ、実際の販売現場では、回線込みで限りなく0円に近い金額で売られている。その結果、中古市場に未使用品が1万円台で大量に出回り、相場も下がり気味という状況だ。今話題のこの機種を格安SIMとの組み合わせで試した。

中古の未使用品が1万円台となっているドコモ「Galaxy A20 SC-02M」

Galaxy A20はおサイフケータイも対応の“使える”エントリー機

 これまでもドコモは、低価格を売りにした比較的性能を抑えたスマートフォンをリリースしてきた。2016年末に数百円という価格が話題になった「MONO MO-O1J」、その後継「MONO MO-01K」が代表格だろう。しかし、実際には数百円で単品購入できるわけではなく、一定期間の継続利用が前提で、解約時は2年契約の回線分とは別に数万円の解除料がかかる「端末購入サポート」という仕組みが用いられていた。割引抜きの元の価格は3万円以上であることに加え、おサイフケータイ機能も搭載されておらず、画面も小さいなど制約が多い機種だった。

今回入手したのはWhiteのカラバリ

 それに対して、Galaxy A20 SC-02Mはおサイフケータイ対応で画面も大きい。後述するように性能はそれなりだが、MONOシリーズのようにサイズや操作性で我慢を強いられる機種ではない。さらに現在は長期契約を条件とする割引は不可能なためか、端末価格自体も低めに設定されている(2万1384円)。「端末割引2万円まで」というルールの上限まで割り引くと、0円に近い金額になるのだ。

この価格帯にも関わらず、FeliCaマークからわかるようにおサイフケータイにも対応している

 この値引きは店頭だけでなく、ドコモオンラインショップでも同様。新規契約なら、2万1384円の本体価格に対して、dポイントが1万6500ポイント付与されるキャンペーンが行われている(2月5日現在)。ドコモオンラインショップでは事務手数料が無料なので、店頭特価とあまり変わらない条件で購入することが可能なのだ。

 ちなみにGalaxy A20はauからも登場、こちらの定価は2万5920円。ドコモほどの価格ではなく、店頭でも驚くような特価は見られないが十分に安いと言えるだろう。

事情はともかく、中古ショップなら単品で安く購入できる

 Galaxy A20 SC-02Mは回線の長期利用の条件もなく、安価に販売されているため、中古品も非常に多く、そして安く出回っている。有名中古販売店では未使用品を1万5800円で大量販売している例があるほか、少しでも使った中古品はもう少し下の金額額、ネットオークションやフリマサイトでは驚くような金額での取引まで見かける。

 中古品購入の注意点はいろいろあり、IMEIというシリアル番号からネットワーク利用制限を調べて「○」であることを確認することが基本。心配なら多少金額差があっても、有名中古販売店で保証付きのものを購入するほうがいいだろう。

スペックは低めだが我慢はあまりしなくていい

 安価なGalaxy A20だが、上位モデルとの差はやはり性能だ。プロセッサのExynos 7884Bは、ベンチマークテストの数値で見れば、Snapdragon 450程度の性能。メモリーも3GBと少ないので、アプリの起動や切り替えは上位機種に比べてもたつくと考えていいだろう。しかし、頻繁にアプリを切り替えるような使い方をしなければ問題なく、使い方次第では十分満足できる場合もある。

 ディスプレーにはGalaxyシリーズでは珍しく液晶パネルを採用。サイズは5.8型で720×1520ドットと解像度が低いが、このサイズであれば解像度が低いことは気になるほどではないほか、低解像度であることで動作の機敏さにはプラスになる。一昔前のエントリー機に比べれば我慢が必要な場面は少ない。

 そして長所としては、厚さ8.1mm、重量151gのコンパクトなボディーで、手に余るサイズの重量級のハイエンド機よりもずっと気軽に使える。

イヤホン端子があるのも実はうれしい点

 ドコモ版のGalaxy A20 SC-02Mで残念なのは、au版では付属しているクリアケースがなかったこと。画面もフィルムが貼られていないので、保護したい場合にはあらかじめ購入しておく必要がある。とはいえ、そもそも非常に安価な端末なので、投資してまで保護したところで、売却時の金額も期待できない。それならば最初からケース無しで使い倒してしまうという考えもありだ。

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