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「YOXOグローバルセッション CES 2020報告会」レポート

スタートアップ出展者が感じたCES 2020の注目ポイント

2020年02月18日 18時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII STARTUP

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 2020年1月27日、横浜関内にあるスタートアップ育成拠点「YOXO BOX」にて、2020年1月頭に米ラスベガスにて行なわれた世界最大級のテクノロジー・カンファレンスであるCES 2020の報告会が開催された。定期的に開催しているYOKOグローバルセッションの1つで、今回はCES 2020のスタートアップ系展示の中でのトレンドや注目製品、各国ブースの状況などを紹介した。

 登壇したのは、J-STARTUPとして出展したFutuRocket株式会社のCEO & Founder美谷広海氏とPLANTIO, Inc.のCo-founder & CEO 芹澤孝悦氏の2人。モデレーターは株式会社アドライトの代表取締役CEO木村忠昭氏が務めた。

今年のCESで気になったプロダクトたち

 まずは、美谷氏によるCES 2020で注目した製品や会場で感じたスタートアップ企業の現状について語った。

FutuRocket株式会社のCEO & Founder 美谷広海氏。2017年に設立後、バルセロナ4YFNやパリViva Technology、CESのJ-Startupパビリオンに参加。前職から6年連続でCESに出展者として参加している

美谷氏:以前のCESはコンシューマー向けの世界最大の家電見本市でしたが、今はコンシューマーエレクトロニクスショーとは呼ばないでほしいと言われていて、あくまでCES(シーイーエス)とブランディングされています。家電に関わらず、消費者と接点をもつような、テクノロジー全般のイノベーションを発表する最大の展示会という位置づけでしょうか。

テックイースト昔からの大手が中心。近年は自動車メーカーの出展も相次いでいる。テックウェストは、スタートアップ企業やスマート家電系が中心で、全部で5000社ぐらいあった

 メインのコンベンションセンターでは、ソニーが彼らの半導体技術を使って、実際に走行できる自動車を発表され注目を集めていました。ビジョンを見せるとともに、もしかしたら今後、自動車メーカーを買収する動きもあるかもしれません。

 また、中を覗き込むと視点が変わる3D的な映像を投影するディスプレーを発表していました。ソニーはこれまで新製品の展示は行なってきましたが、今後ソリューションにつながるかもしれないプロトタイプの製品を展示したのは新しい試みだと思います。

 トヨタが公開した「Woven City(ウーブン・シティー)」。具体的な展示物はありませんでしたが、コンセプトを内外にうまくアピールしていて、会場で話題になっていました。これからいかに他社を巻き込んでいけるか、良いビジョンを示せたのではないでしょうか。

 そして今年のCESで話題になったのがデルタ航空でしょう。なぜ航空会社が家電業界に出展したのかという意味合いも議論されましたし、テクノロジーに対してどのように取り組んでいるのかも注目されていました。これからの企業はテクノロジーとどう向き合うのか。お客様へ価値を提供していくにあたって、自ら情報を発信してアピールしていき、技術の評価や他社に先駆けて提携してもらうことを狙っているのではないかと思われます。P&Gやアメリカ郵便公社など消費者と接点を持った企業が存在感を増していると感じました。

デルタ航空の従業員向けのパワードスーツ

 サムスンが発表した「NEON」というプロジェクト。パネルのなかに色々なキャラクターが存在するという、デジタルの人間的なプロジェクトとして発表され注目されていました。AIとCGを使ったアバター的な取り組みと考えられていましたが、実は録画したものだったことが判明してみんながっかりしていましたね。ただ、等身大のパネルの中にキャラクターを内在化させるという意味ではよかったのではないでしょうか。

ローランドはiPhoneを2台つなげると音声や映像をミキシングしたりできる機材は、YouTuberのスタジオが簡単に作れる

昌原(チャンウォン)中国のテレビメーカー。非常にデザイン性が高く、裏面もスッキリしていてケーブルが見えない工夫されている。日本企業にとっても手強い存在

パナソニックは豪華絢爛ではあったが、どういったものが強みなのか明確さがなかった。バッテリーなどB to Bに注力すると、消費者との接点が消えてしまうため、今後そこをどう補っていくのかが日本企業の課題

アメリカの郵便公社USPS。届くのが遅いなど不平不満が多かったりするが、テクノロジーに取り組み、展示会にも出展するなど本腰を入れてきた

サンスイを買収した中国メーカー。日本というコンテンツを中国企業が生かしていると感じた

中国のARグラス。かなりできが良く、スタイリッシュで違和感のないもの。上半分に透過で映像が重なり、自然でクオリティーも高かった

単焦点のプロジェクター「Hachi Infinite」。中国のメーカーだが日本らしいネーミングで、うまくやっている

深センで創業数年の企業Insta360は、360度カメラの市場に殴り込んでいる。撮影素子やバッテリーを組み合わせて、自分にあった機材にできる。既存のカメラの延長線上ではなく、スマホ世代のアプローチでものづくりがなされていると感じた

セグウェイのモビリティ。売れるかどうかは別問題で、コンセプトに対して市場がどう受け入れるか。面白いのか、イケてないのか、さまざまな見方に出会えるのがCESのいいところでもある

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