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東出昌大に送る、宮崎謙介からの手紙

2020年01月28日 06時00分更新

文● 宮崎謙介(ダイヤモンド・オンライン

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Photo:JIJI

女優・杏さんの夫で三児の父親である人気俳優の東出昌大さんが、映画で共演した「清純派」新進女優・唐田えりかさんと3年にわたり不倫をしていたことが、週刊文春の報道で明らかになった。現在、東出さんと杏さんは別居中だというが、もはや夫婦関係の修復は無理なのか。自らも不倫報道で苦心した経験を持つ元国会議員の宮崎謙介氏が、東出さんへの「手紙」という形式をとり、世の夫たちに夫婦関係修復の心得を説く。(元衆議院議員 宮崎謙介)

 東出昌大様

 拝啓

 街の風も骨身にしみる厳寒の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 先般の報道を受けて、東出様の心労は想像を絶するものと推察いたしますが、私はそのお気持ちを理解できる数少ない一人だと思い手紙をしたためております。日本中、いや、世界中から批判をされるかもしれませんが、私だけは貴方の応援者です。

 ただ、応援をしているだけであって、肯定をしているわけではないので誤解のないようお願いいたします。

 私も4年前に苦しいことがございました。身から出たさびでしたが、世間からたたかれることは生きた心地がしませんでした。人生が終わったと思い、失意に打ちひしがれておりました。

 しかし、今や明るく元気に生きており、仕事も順調ですし、何より家族も円満で生活しております。今日の私に至るまで、どのように逆境を乗り越えたのかを、ご参考までにお伝えいたしますので、役立てていただけましたら幸いです。

1年間の平謝りと
毎日の手紙

 まずは初動についてです。

 報道によりますと、東出様は奥様に平謝りをされたとのことですが、それは正解です。これから最低でも1年間は平謝りでお願いします。

 そして、今は別居中で奥様にお会いできない日々が続いていることとのことですが、もしもやり直したいと心底思っているのでしたら、嫌がられても必ず毎日顔を合わせる努力をしてください。日にち薬(ひにちぐすり)とはよく言ったもので、月日がたてばだんだんと怒りは静まるものです。

 もちろん、ゼロにはなりませんし、最初はとても顔を合わせるのがつらいです。逃げたくなると思います。家の前で中に入れてもらえないかもしれません。でも、必ずやってください。少なからず誠意は通じるはずです。

 謝意を相手に伝えることは難しいものです。いくら美辞麗句を並べたところで、その言葉は空虚に響きます。だからこそ、普段とは違った形で意思表示をすることが求められます。

 私がやったことは「手紙」です。日記のような形で毎日、妻におわびの気持ちと反省の弁と改心する決意をつづります。それを毎日読んでもらうのです。文章というのは心に響きます。少なくとも軽い言葉より残ります。下手くそでもいいのです。自分の心と真剣に向き合って、真心をその筆と紙に込めて書くのです。時間をかけることによって貴方の中でも変化が必ず訪れることでしょう。いわゆるラブレター作戦。ぜひ実行してください。

心を入れ替え
料理と掃除

 それから下手でもいいので料理をしてみてください。昔から「相手を落とすには胃袋をつかめ」といいますが、今の時代は男性もそれを実践するべきです。私は反省期間中に料理の腕を磨きました。今やインターネット上にレシピも動画サイトも上がっているので、簡単に料理を覚えることができます。しかも野菜を切ったり、肉を炒めたりすることは心の安定につながります。貴方の精神安定のためにもぜひお試しください。きっとスッキリしますよ。

 どんな料理を作ったらいいかと問われれば、もっとも理想的なものとしては、奥様のお母様から秘伝のレシピを教わって作る料理をお薦めします。私は義母のお手製のハンバーグのレシピを伝授してもらいました。練習に練習を重ね、免許皆伝の腕前にまで仕上げました。

 お義母様に教わるのは気が引けると思いますが、そこは思い切って贖罪のつもりで頭を下げてレシピを教わってみてください。そして私からの提案ですが、双子の娘さんにお弁当を作ってあげてください。現在3歳で数カ月後には4歳になるお子様たちに毎日お弁当を作るのです。お仕事で作れない日もあるでしょう。でも、できるだけ毎日続けることが大事です。

 せっかく手料理を作っても、お弁当を拒否されたら万事休す。ですが、まだ手はあります。掃除です。

 杏さんから「顔も見たくない」と言われるかもしれません。だったら、杏さんが留守の時間を確認して、掃除をしてみましょう。隅から隅まで、普段は掃除をしないようなところまできれいにしてみてはいかがでしょうか。

 これまで育児や家事をやってこなかったという報道を目にしました。私からすれば信じられないようなことですが、ぜひ、これを機に心を入れ替えて、掃除だけではなく洗濯にもチャレンジしてみてください。名実ともにイクメンになることで、道は開けると思います。

父親としての自覚が
未来を変える

 最後に、夫としての自覚が足りなかったと批判される貴方に、もう一つ大きく欠けていたのが父親としての自覚です。杏さんはきっとその自覚のなさにも絶望していたことと思います。そこも改めていきましょう。

 毎日、お子様の送り迎えをしましょう。そして、一緒に遊び、お風呂に入れ、ご飯を食べ、寝かしつけまでやりましょう。寝る前には絵本の読み聞かせをして、朝も一緒に目覚めて、貴方の作った朝食で一日を始めてみてください。一緒に住めないのなら、できるところだけでいいです。父親として子どもたちと接する姿勢を見せていけば、貴方は変われるはずです。

 以前、上沼恵美子さんに言われました。「貴方はいつまでたっても針の筵(むしろ)。いっそ別れた方が楽なんじゃないの?別れた方がいいわよ」と。

 確かに、一人の男としては離婚してまた新しい人生を歩み出す方が楽なのかもしれません。しかし、それでは永遠にダメ夫、ダメ親父、ダメ人間のレッテルがついて回ります。離婚せずにやり直すことを選ぶのは修羅の道です。どこへ行っても厳しい目にさらされて、いやな思いをすることでしょう。

 でも、自分の過ちを認め、もう一度やり直していく覚悟をしたのであれば、いばらの道を傷だらけになって進んでいきましょうよ。

 私も貴方の立場はよく理解できます。死にたくなるかもしれません。でも、生きていれば絶対に良いことはやってきます。過去の過ちは消せませんが、未来を変えることはできます。貴方ならきっとできます。

 心優しい良き夫、たくましくて頼れる父親の背中をお子様たちに見せてあげてください。私は貴方の再起と、それに立ち向かう勇気を心から応援します。乗り越えた先にはとても幸せで温かい家庭が待っていますよ。

 まだまだ、厳冬の風が吹き荒れることと思いますがご自愛くださいませ。

 敬具

 令和二年一月吉日
 宮崎 謙介

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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