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NASA、2021年に月へ送る科学技術ペイロードを発表

Neel V. Patel

2020年01月25日 10時56分更新

記事提供:MIT Technology Review

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NASA

米国航空宇宙局(NASA)は、月に送る予定の最初の16個の科学技術ペイロード(積荷)を発表した。これらの機器は、「商業月面物資輸送サービス(CLPS:Commercial Lunar Payload Services)」プログラムの一環として、民間企業が構築・運用する着陸船によって運ばれることになっている。

2024年に人類が再び月に降り立つ前に、NASAは少し準備作業をしたいと考えている(有人着陸の時期はおそらく予定より遅れるであろう)。 NASAはアポロ計画以来、月面での探査をしていないし、月の南極点にも着陸したことがない。月の南極点は、将来の人類の探査活動に役立つであろう水氷の宝庫であると考えられており、月面ミッション・プログラム「アルテミス(Artemis)計画」が焦点を当てているところでもある。そのため、実際の取り組みの前にテストしておきたい新しい宇宙飛行テクノロジーがたくさんあるのだ。

今回発表されたペイロードの中で最も興味深いものは、人間を月面に着陸させるために重要なもの、あるいは、水氷がどこにあり、どのように利用できるのかについてのより良い手掛かりを与えるものだ。

たとえば、次のものが挙げられる。レーザー・レトロリフレクター・アレイ(LRA)と、正確な速度とレンジ・センシングのためのナビゲーション・ドップラー・ライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距)は、着陸船が月面に着陸する際に正確なデータを提供するためのものだ。中性子分光計システム(NSS)および月面中性子測定機(NMLS)は、月面近くの水の存在を検出するために設計されている。 月面プルーム研究用ステレオカメラ(SCALPSS)の実験では、着陸船の降下中に発生する月面のプルーム(ガスやちり)を調査し、エンジニアが月と火星のための車両を構築する際の参考とする。

NASAは、アルテミス計画で民間宇宙産業を利用することに意欲的だ。アストロボティック(Astrobotic)は、最初の着陸機となる「ペレグリン(Peregrine)」を製作している。 ペレグリンは、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(United Launch Alliance)のロケットで打ち上げられ、11個のペイロードを月面に運ぶ予定である。

「ノバ(Nova)-C」と呼ばれる2番目の着陸機は現在、インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)が製作中だ。5つのペイロードを搭載し、スペースX(SpaceX)のファルコン9(Falcon 9)ロケットで打ち上げられる。いずれのミッションも、2021年に打ち上げの予定だ。

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