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最新PCゲームチェッカー 第30回

中国産ホラーゲームにビビりまくり! 勘弁してくれ……

超怖い「Paranormal HK(港詭實録)」で九龍城の雰囲気を堪能、ハラハラドキドキのかくれんぼに恐怖!

2020年02月05日 17時00分更新

文● 市川 ●編集 ASCII

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ホラーゲームでおなじみの謎解き要素も

ホラーゲームでおなじみの謎解き要素も

 本作には、ホラーゲームでおなじみの謎解き要素も用意されている。ただ、難易度自体はそれほど高くなく、ヒントを頼りにすれば簡単に解ける(かもしれない)レベルだ。周囲を探索すればヒントが見つかるので、謎解きが苦手な人はどうか安心してもらいたい。個人的にはもう少し捻りのある謎解きをしてみたかったが、クリーチャーから逃げ延びたときの疲労を和らげる余暇としては十分といえるだろう。

開発陣のこだわりが込められたアイテムの数々

テレビでよく見かける被り物

なかには謎解きのヒントを示すアイテムも

 九龍城砦には、物語の雰囲気を高めるアイテムが多数存在する。九龍城の住人と思しき写真をはじめ、被り物や雑貨品などを手に取って鑑賞できる。なかにはストーリー進行に必要なマストアイテムも。

 精巧に作られたアイテムはどこか現実味を帯びていて、ストーリー進行の作業を忘れてじっくり鑑賞するほどの魅力があった。昨今のゲームでは当たり前になっている鑑賞要素は、現実世界からゲームの世界へと誘う感覚を引き起こす役割を担っている。開発陣のこだわりも強く感じられ、ゲームデザインにおける職人技を思う存分堪能することができた。ホラーをプレイするのもよいが、開発陣のこだわりが込められたアイテムにも目を向けてみるのもアリだろう。

九龍城砦の雰囲気を堪能できるホラーゲーム

中盤に登場する新たなクリーチャー。クモみたいに複数の脚を使って移動する様が不気味すぎる

プレイヤーを見つめる仏像。こんな部屋に寝泊まりしたくない……

 Paranormal HKは、さまざまな作品に影響を与えた九龍城砦にフォーカスしたホラーゲームである。約3時間ほどでクリアできるボリュームだが、九龍城砦の雰囲気をゲーム内で体験できるのが本作の魅力的なポイントだ。そのうえ、不気味なクリーチャーとの対峙に加え、B級ホラー映画を彷彿とさせるストーリーも面白く、ファンの心を掴む内容に仕上がっていた。1320円とリーズナブルな価格なので、余裕のあるときに購入できるのもうれしいところ。中国産ホラーゲームをプレイしたことがない人、もしくは中国産ホラーゲームをプレイしてみたい人におススメしたい。

作品概要

・タイトル:Paranormal HK(港詭實録)
・開発:Ghostpie Studio
・販売:Ghostpie Studio、Gamera Game
・ジャンル:ホラーアドベンチャー
・プレイ人数:1人

「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」

 今回は、PC版をユニットコムのゲーミングブランド「iiyama LEVEL∞」のゲーミングデスクトップパソコン「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」でプレイした。主なスペックは、Ryzen 7 3700X、GeForce RTX 2060、8GBメモリー、240GB SSD、1TB HDDという構成で、価格は15万678円(送料込み)からとなっている。本機では、全体的な品質を「極高」に設定しても、平均80fps以上でプレイすることができた。Paranormal HK(港詭實録)のシステム要件は、以下のとおり。

Paranormal HK(港詭實録)の主なスペック
要件 最低 推奨
CPU Core i5-4460/FX-6300 Core i7-3770
グラフィックス GeForce GTX 760/Radeon R7 260x GeForce GTX 1060
メモリー 8GB
ストレージ 15GB利用可能
OS Windows 7、10

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