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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第646回

最新の一眼レフ「ニコン D780」に25年前のレンズを付けて猫を撮る

2020年01月26日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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他の2匹が寝てるなか、いち早く目覚めて毛繕いをはじめたので舌がにゅわっと出てる瞬間を狙って撮ってみた。似た色の猫が重なってるのでもうどの足が誰の足だかわからないのがまたいい。2020年1月 ニコン D780

 久しぶりにフルサイズ一眼レフを手にしてみたのだけど、すごく懐かしい感じがしてびっくり。ちょっと前まではこれが当たり前だったのに、ミラーレス一眼とスマホに慣れちゃったせいだ。

 ちょっと重たくてゴツいけどずっしりして頑丈なボディーとか、しっかり握れるグリップとか、EVFではなく光学ファインダーならではの見え具合とか、シャッターを切ったときにミラーがカシャンと動く感触とか、少しずつ思いだしてくるのである。そんなわけで、今回のカメラはニコンのフルサイズ一眼レフ「D780」。ミドルクラスの本格的な一眼レフだ。

24-120mm f/4を装着してたニコンの新型一眼レフ「D780」。フルサイズセンサー搭載の最新モデルだ。ニコン伝統のスタイルだけど、以前よりちょっとシュッとしてる

 これを携えて、いつもの保護猫シェルターqueue(クー)にお邪魔すると、いきなりこれ! 猫たちがぎゅっと集まって気持ちよさそうに寝てる。そう、ここはホットカーペットの上なのだ。ホットカーペットにみんな集まってお昼寝してたのである。顎のっけて寝てるのがまた猫っぽい。

下に敷いてあるみどりのがホットカーペット。その上のクッションに3匹がかたまってたのである。色が似てるので溶け合ってるようにしかみえない! 2020年1月 ニコン D780

 見てたら1匹が起きて毛繕いをはじめたのであるが、それが冒頭写真だ。D780はニコンでは初となる、像面位相差イメージセンサーを採用。要するに、ミラーレス一眼と同じ方式のセンサーで、ライブビュー時のAFが速く快適になったのだ。今までのニコンの一眼レフはライブビューで撮るとちょっとAFがもたついたけど、D780ではそんなことないのである。だから必要に応じて背面モニターを使ってローアングルでさっと撮れる。猫撮影的にはとても大事な機能だ。

 床に座ってる黒猫もばっちり猫目線で。黒猫って難易度高いのだけどピシッといい感じに撮れてる。

正面からアップで撮るときはきちんと目にフォーカスを合わせるべし。黒猫がいい感じに黒い。2020年1月 ニコン D780

 で、今回久しぶりにニコンの一眼レフだ、ってことでわたしが昔使ってたレンズを引っ張り出してみた。デジタル一眼レフが登場する前、つまりフィルムカメラの時代のレンズだ。

「AF NIKKOR 50mm f/1.4 D」という1995年発売のレンズ。レンズに絞りリングがついてるのが懐かしい

 ニコンの初期のAFレンズはレンズ内にAF駆動用のモーターを持っておらず、ボディー内のモーターを使う必要があった。今はどのレンズもレンズ内にAF駆動用モーターを持っているため(その方がAFは圧倒的に速い)、エントリー用の一眼レフはボディー内モーターを持っておらず、このレンズでAFを使えるボディーは限られてるのである。

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