このページの本文へ

人気の12シリーズがSpecial Editionに

マランツ、SA-12OSE/PM-12OSEを発表

2020年01月31日 11時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

フラッグシップの10シリーズにより一層近づいた内容に

 新製品のSA-12OSE/PM-12OSEは、「12シリーズの潜在能力を限界まで引き出した日本国内専用モデル」という位置づけで開発した。その開発には、サウンドマネージャーの尾形氏の意図が存分に取り入れられているため、社内では“尾形スペシャルエディション”とも呼ばれているそうだ。

サウンドマネージャーの尾形好宣氏

 改良ポイントを見ていく。まず筐体に、10シリーズと同じ銅メッキシャーシを採用し、S/N感の改善に大きく貢献したという。静けさの表現ができることで、よりダイナミックな表現が可能となった。

新製品(PM-12OSE)の天板

従来モデル(PM-12)の天板

 トップカバーも、10シリーズ同様、厚さ5mmのアルミ板を使用。アルミは非磁性体で、鉄は磁性体。この違いが音質に影響を与えるポイントなのだという。尾形氏によると「音質検討時はトップカバーを外して調整を加えることが多いが、トップカバーに収めた瞬間に空間が狭くなる感覚を味わうことがある」そうで、トップカバーがない状態に近づく素材の選択が重要だとする。

 フット部についても、素材自体は同じだが、ダイキャストから無垢アルミの削り出しとしている。ここもS/N感の改善やより澄んだ響きの実現につながるという。

 結果、外観は上位の10シリーズとほぼ同等。特にSACDプレーヤーについては寸分たがわぬものとなった。

中央がOSEの2モデル、外側がこれまでの12シリーズ

 内部の回路については、抵抗部分に手を加えている。12シリーズでも要所要所に10シリーズに匹敵する良質な抵抗を使っていたが、新製品では、さらに周辺の細かな部品までハイグレードなものとした。「ここが音の滑らかさにつながった」と尾形氏は話す。

 なお、コンデンサーまわりに手を入れれば、音の変化を出せるが、そこは敢えて変えない方針とした。理由は、従来の12シリーズと同じ方向性で、グレードだけを底上げしたかったためだという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン