このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第376回

AWSが感じている日本企業のクラウド活用の変化とは

2020年01月28日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

大阪リージョンの開設で選択肢が広がる

 AWSには、プレミア、アドバンスド、セレクト、レジスタードの4段階があるが、セレクト以上のパートナー数は872社に達している。「むやみに数を増やすのではなく、これらのパートナーと一緒に膝をつきあわせて、スキルセットを高め、認定資格者を増やし、事例を紹介しながら、二人三脚の体制でパートナーネットワークを強化したい」と語る。

 長崎社長は2021年初頭を目標に、大阪リージョンを開設する計画も明らかにした。これも、「日本全国のお客様支援を強化する継続的投資」の取り組みのひとつに位置づける。

 同社では2018年2月に、大阪ローカルリージョンを開設していたが、「大阪ローカルリージョンを開設して以降、我々が考えていた以上に、多くのお客様からこれを使いたいという声があがってきた。2つのアベイラビリティーゾーンを追加して、フルリージョンとして、大阪リージョンを開設する」と述べる。

 アベイラビリティーゾーン(AZ)は、1つ以上のデータセンターで構成。リージョンは、物理的に離れた複数のAZで構成し、個別の無停止電源やバックアップ電源のほか、異なる電源供給元としている。また、AZ同士は低遅延の専用線で接続。冗長化されたTier-1ネットワークを構成している。

 「AZにまたがる形でシステムを構成することで、高い耐障害性を実現できる。また、東京リージョンと大阪リージョンを活用することで、地理的な多様性を確保。複雑なワークロードや基幹系システムを2つのリージョンでアクティブに稼働させたいというニーズにも対応できる。

 大阪ローカルリージョンでは使えなかったサービスを、大阪リージョンでは使うことができるようになり、ユーザーの選択肢が広がる」とする。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ