
ある日、自宅にひょっこり現れた義母が言う。
「お昼寝の時間じゃないの?」
子どもの様子を見ていると、今日は元気がありあまってなかなか眠らなそうな様子が伺える。
「今日は、元気だからお昼寝しないかな?」
なんとなく返した言葉がまずかった。
「え?お昼寝させないの?子どもにお昼寝させなくちゃかわいそう」
おっしゃる通りなのだが、そんな言葉がグサッと胸を刺す。
わかってる!わかってるんだけれどうまくできない!うまくできない私の子どもはかわいそう?そんな思考に陥ってしまう。
自分の体力や精神力にあわせた子育てをしていかなければ、生活がまわらなくなってしまうのだ。子育ては、もちろん大切にしたいけれど、核家族化、女性の社会進出が当然になった世の中は、義父母世代が子育てしたころとは様変わりしているはず。
でも求められるものは、そこまで変わりはない。義父母世代との気軽な会話の中で飛び交う言葉は、正論だけれど育児のある一点に対する評価や、反射的なコメント。育児や毎日の生活に追われ、悩みながらも必死に取り組んでいるつもりだからこそ、簡単に傷ついてしまう一面がある。
10人いれば10通りのライフスタイルや育児があるわけで、当たり前の子育ての定義みたいなものはなかなか難しい。
子育てに休みはない。大切なのは、毎日、笑顔で稼働し続けること。余計なことに限られたエネルギーを使わないためのアイデアは、できることとできないことを選別して、マイルールを確立させること。
・お昼寝はさせてあげられる。
・しかし毎日はできない。
・疲れているときや体調が悪いときは優先してあげる。
・お昼寝なしのときには早く寝かしつけさせてあげる。
→だから、今日はお昼寝なしで早く就寝させてあげる。
これは、できることできないことから生まれたルール。周りの人から口を挟まれても揺るがないマイルールだ。内容に追加が必要ならルールを増やし、間違いに気づいたら修正する。口を挟まれたときは、適度に同調して有意義な内容だけをピックアップ。ルールを整備し、それを守って生活しているのだから、不安に駆られたり傷つく必要はない。前を向いて子育てをしていこう。私は十分頑張っている。
文● ゆかりん
高齢出産の辛さを身に染みながら育児の真っ最中。更に、老犬のお世話をしながら子育てに奮闘する毎日。もっと若さがほしい!とないものねだりがとまらない日々を過ごしている。
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※筆者による寄稿記事です
