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便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう

映画好きなら作品情報を調べながら英語も身に付くデータベースサイトがおすすめ

2020年01月22日 07時00分更新

文● 小山 安博 協力●長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

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 PCやスマホを使って、英語学習を時短にする便利なサービスやツールなどを紹介する連載。今回は、英語を勉強したい映画好きに最適なサービスである「Rotten Tomatoes」と「IMDb」を紹介します。

映画データベースサイトとして情報が充実。英語の勉強にもなる。こちらは「Rotten Tomatoes」

こちらが「IMDb」

長束氏のおすすめポイント
背景知識があり、かつ自分の好きな内容に関して英語でインプットできる

 ある程度、語彙力や文法の知識がついてきて英語の記事などを読み始めても、興味や背景知識が全くない分野の英語を読んでいては理解しづらいし、何よりつまらないので続きにくい。これらのサイトはその問題を解決してくれるし、それぞれの映画が「世界的にどう評価されているのか」という日本語だけでは捉えづらい情報も難なく得ることができる。日頃から英語ネイティブと会話する機会が多い方なら、世界的に話題になっている映画の日本と海外での受け取られ方の違いなどはいい会話の題材になることも多い。普段、自分に合っている難易度の英文をひたすら読みこなしたり、単語や文法の勉強をしていて飽きてしまった人にとっては、とても役に立つサイトになるだろう。

Rotten Tomatoes」と「IMDb」は、いずれも映画やテレビ番組、それらに出演する出演者の情報を集めたデータベースだ。著名サイトで歴史も長く、大量の情報が集まっている。

 例えばRotten Tomatoesは、新作映画のトレーラー映像とともに出演者にインタビューしたビデオを用意。出演者のインタビューなので、ファンにはたまらない映像だ。ファンであればじっくり、何度も繰り返してインタビューを聴くこともできるだろう。それだけでも勉強になる。同様にIMDbにもオリジナルのインタビュー映像が多くあるので、合わせて勉強になる。

Rotten Tomatoesのオリジナルインタビューありの動画。これは「LITTLE WOMAN」(邦題:「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」)のシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメにインタビューしたもの

 好きな映画やテレビ番組があれば、検索するなどしてその情報を探してみると、多彩な情報が確認できる。例えば「STAR WARS」を検索すると、1977年の映像も確認できるので、楽しみながら生の英語を堪能できる。映画情報を読む場合も、知っている映画ならだいたい内容がつかめるので、英語慣れしていない人でも読み進めることができるだろう。

IMDbで「STAR WARS」を検索し、第1作を表示したところ

当時の映像に加え、出演者などの詳細の情報も確認できる

 映画を普段日本語吹き替え版や字幕で見ている人も、好きな映画ならおおよそのストーリーは覚えているだろうし、そうした記憶をベースに映像を見れば、なんとなく意味も想像できて、そうした点で英語慣れをしやすい。

 監督や出演者などの情報も満載で、好きな役者を選べば、その出演作が並び、またそこから好きな映画をたどって……と次々と映画やテレビ番組の情報を探っていける。映画によっては視聴者からのコメントもあり、そうした文章も英語表現の勉強にもなるだろう。

 映像とテキストの双方で勉強できるのがメリットだが、もともと勉強用のサイトではない。そのため、勉強のためのツールがあるわけではないが、ファンであればちょっと無理してでも知りたくなる情報も多いので、自ら勉強しようという意欲がわいてくるだろう。

 そうした意味で、「勉強しよう」と意気込むのではなく、趣味を生かして英語を学べるという一石二鳥のサイトだ。

協力:長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

大学在学中は、外国語学部で英語学・英文学・音声学などを学び、米ケンタッキー州でTESOL(英語教授法)について学ぶ。帰国後は、教育業界で英語指導に携わり実務経験を積んだ。各種SNSを駆使し英語学習に便利なWebサービス等について調べ、実際に使っては周りに紹介している。

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