夫はよく言えばのんびりとマイペースで、何にも気づかないタイプ。育児にせよ家事にせよ、必要なことに気づくのが少し遅い人間です。
家事について夫は掃除を重視するタイプだったので、結婚後、私はわざと掃除に手を抜き、夫にやってもらうようにしていました。皿洗いと風呂掃除も私のやり方に不満があるようだったので、夫に担当してもらっていました。
育児についてはおおむねやってくれるものの、何を頼んでも何でも私に聞いてくる状態。「やりたくない」と言われることもありました。
たとえば子どもが4ヵ月の頃までは簡単にできるミルクやおむつ替えを夫に頼んでいましたが、哺乳瓶ひとつ洗うのも「これでいいのか」と聞かれていました。私はイライラしながらも、産院で習ってきたことを参考にひとつひとつ答えていました。
しかし子どもが5ヵ月になると離乳食が始まり、私も自分で調べながらやることが多くなってくると、こちらの様子を見て心配することが増えてきたのか、夫が自分から離乳食を作るようになりました。
寝かしつけも「(夫)君の方がよく寝てくれるね」とほめ、抱っこをしてもらうようにしているうちに、夫が担当になっていきました。
そんな夫が特に大きく変わるきっかけになったのは1ヵ月後、子どもが6ヵ月になったときのこと。
私の父が危篤状態となり、私が県外の病院へ泊まり込むことになったことがありました。そのときは1週間ほど夫だけで子どもの面倒を見ることに。夫の母にも1日2時間ほど来てもらいながら、育児をすべて夫ができるようになりました。かなり大変だったと思います。
帰宅したときは、哺乳瓶も大きいものを買ってきたり、ブレンダーも新調したりしていました。離乳食も進めることができていて、卵黄を食べさせてアレルギーが出ないかまで、夫自身が確認していました。
今現在、夫は掃除・皿洗い・風呂洗い・ごみ捨ての家事を担当してくれています。育児ではミルク・離乳食・おむつ替え・寝かしつけと、ほとんどすべての育児を私と交代でできています。
育児を始めたばかりのころはイライラとして余裕がありませんでしたが、夫が何でもこなせて頼りになるようになった今となっては、リフレッシュする時間も生まれ、気持ちに余裕が持てるようになりました。
文● うめ子
栃木県在住。7か月の女児の母。家事育児はワンオペだったが、5歳下の夫が育児家事に参加してくれるようになる。趣味は読書とカフェめぐりだが、産後はあまり行けていない。
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※筆者による寄稿記事です