外付けSSD「T7 Touch」は従来比2倍の圧倒的スピード!
従来製品の2倍の速さ
カタログスペックを見ると、USB 3.2 Gen2接続及びUASPモード有効時において、読み出し最大1050MB/s、書き込み最大1000MB/sとある。国内で販売済みのポータブルSSDは読み出しで見ると500~560MB/sが多いため、約2倍の性能だ。
実際にMSIのノートPC「Prestige 15」のUSB 3.2 Gen2ポートでテストしてみたところ、以下のような結果になった。使用アプリケーションは、CrystalDiskMark 7.0.0で、おおよそカタログスペック通りだ。
CrystalDiskMark 7.0.0の結果を見ると、シーケンシャル性能の向上がわかりやすい。ランダムも向上しているが、シーケンシャルほど劇的ではない。とはいえランダムアクセスがこれだけ速いということは、出先でのデータバックアップやデータの受け渡しだけでなく、ゲームクライアントのインストール先としても十二分といえる。
とくにゲーミングノートPCは内蔵ストレージが256~512GBであるのに対し、ゲームクライアントサイズが巨大になる一方であり、余裕をもったストレージ環境の構築にもほどよい。
さて、T7 Touchテスト中に撮影をしていたため、その際のデータの転送速度も計測してみた。1ファイルあたり約117MBのRAWデータ331枚、計37.6GBの転送時間はどれくらいだろうか。なお使用したノートPCはMSIの「Prestige 15」だ。
上記のように露骨なタイム差が出た。デジタルカメラの場合、1日中撮影しても100GBくらいが上限になりがちだが、連番4K/8K RAWで構成される動画データの場合は、ストレージを目一杯使用することはザラであるため、ファイルの転送速度はなによりも重要だろう。またコピー中の速度はT7 Touchは平均536MB/s、T5は平均195MB/sだった。
転送速度は申し分なし
4K/8Kコンテンツのデータ受け渡しに最適
T7 TouchはNANDフラッシュメモリーにおいて、高いシェアを誇るSamsungの製品らしい仕上がりだ。ことデータ量が多く、かつデータの受け渡しが多い場合に重宝するだろう。
前述のように、ゲームクライアントのインストール先としてもアリな性能だ。また持ち運びの面でも、過度にコンパクトでないため、現場でほどよい存在感であるのはありがたかった。さらに指紋によるロック機能も、増えていくデータ量に対しては必要なものだろう。
まずは業務用として注目を浴びそうだが、価格がこなれてきたタイミングで、普通に外付けストレージとして導入を検討してみよう。
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