米国市場にLAVIEシリーズを投入
NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は、2020年3月から米国市場向けに、NECブランドのPC「LAVIE」シリーズ3機種を投入する。レノボの直販サイトであるlenovo.comを通じて販売する。
約837gの軽量化と、15.5mmの薄型化を図ったモバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」、ガラス素材を採用したデザインと高い性能を実現したスタイリッシュノートPCの「LAVIE VEGA」、ディスプレーから高音質なサウンドを出すことができるCrystal Sound Displayを搭載した「LAVIE Home All-in-one」の3機種だ。
いずれも米国市場にはあまりないタイプの製品であり、NECパーソナルコンピュータのデビット・ベネット社長も「日本発のPCとして、尖っている製品を選んだ。外資系メーカーにはないPCだと考えている」と語る。
LAVIE Pro Mobileの最大の特徴である薄型化、軽量化は、これまで米国ではそれほど重視されてこなかった仕様である。薄型化、軽量化するならば、むしろ堅牢性を重視してほしいという要望が高い。
また比較的、低価格のPCが求められる米国市場のなかで、LAVIE VEGAは2099.99ドルという価格設定であり、こうした製品が受け入れられるかどうかは未知数だ。
さらに、オールインワンタイプのPCは、米国ではまったく売れていない状況にある。日本に比べて部屋が大きく、タワー型PCなどが設置できる環境において、省スペース化を狙ったオールインワンPCはあまり必要とされていないという背景もあるからだ。ここに、LAVIE Home All-in-oneが風穴を開けられるかどうかが注目される。
この連載の記事
-
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400憶円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう -
第576回
ビジネス
リコーの新しい共創拠点RICOH BIL TOKYO、富士通やKDDIともつなぎたい - この連載の一覧へ