このページの本文へ

「VAIO、法人向く。」の現在を探る 第50回

ACアダプタの持ち運びもシンプルに

ケーブル1本で何でもできるUSB Type-C搭載がマシン選びのキモ!

2020年01月08日 09時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ケーブル1本でオフィスとモバイル環境を切り替え

 VAIOでは、12.5インチ液晶搭載の「VAIO Pro PJ」と14インチ液晶搭載の「VAIO Pro PK」の2トップが、USB 3.1 Gen 2(10Gbps)の高速データ転送とUSB PDによる充電、さらに映像出力に対応したUSB Type-C端子を搭載している。ただし、映像はDisplay Portのみ対応なのでThunderbolt 3のみ対応したディスプレーでは表示できない。

「VAIO Pro PK」は14インチ4K液晶を選択可能。サイズは従来の13インチモデルなみ

 こうしたUSB Type-C端子を搭載することで、モバイルワークでのメリットが生まれてくる。たとえば、オフィスと外出先とを行き来して働く場合、オフィスではセカンドディスプレーを使いつつ、電源につなげ、有線LANへ接続したり、大容量のHDDを接続したりなどモバイルノートPCを拡張して利用するケースが多い。

 従来だと、専用のドックが用意されていて、ワンタッチで機能拡張できる仕組みを用意しているメーカーが多かった。それが、このUSB Type-C端子を利用することで、ケーブル1本でドックと接続が可能。外出時や帰社時はケーブルを抜き差しするだけで、オフィスモードとモバイルモードを切り替えられる。1本1本ケーブルを抜き差しするより圧倒的に時短につながるし、ドック専用の端子が底面にむき出しになっている必要もない。

 VAIO Proシリーズは、各種インターフェースが装備されているため、機能拡張せずともディスプレーも有線LANも外付けHDDも同時につながるが、ケーブル1本で働くモードを切り替えられる利便性を考えると、ドックを導入するのは賢い選択だ。

ケーブル1本の抜き差しでオフィスとモバイル環境を切り替えられる便利さ

 また、ディスプレーにUSB Type-C端子が搭載されているモデルの場合、マシンの充電をしつつ、映像出力も可能にしてくれる。ディスプレーにUSB Hub機能も内蔵していれば、ドッグと同様に扱えるため、いまUSB Type-C端子搭載のディスプレーはかなり注目されている。

USB Type-Cは1本のケーブルで、映像、音声データの伝送、モバイル機器の充電などに対応。写真はLGエレクトロニクスの「27UK850-W」。

 特にオフィス環境において、たとえばフリーアドレスを採用している場合、デスクにUSB Type-C端子搭載のディスプレーを設置し、USB Type-Cのケーブルだけ用意しておけば、誰もがセカンドディスプレーとして利用しつつ、電源も供給されるようになる。マシンの電源アダプターの心配も必要なく、デスク周りがスッキリとしたオフィス環境になる。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ