ノイズキャンセリングは没入感が半端ない
AirPods Proを購入して驚いたのが、ノイズキャンセリングの性能だ。以前愛用していたBoseの「Bose QuietComfort 20」と比較すると、多少外音が聞こえてしまうものの、ゲーム用としてはじゅうぶんノイズを除去してくれる。
ガルパを他のユーザーといっしょにマルチプレイする際、どの曲にするかなどのコミュニケーションは外部音取り込みモードで行い、いざプレイが始まればノイズキャンセリングで集中する。こうした切り替えが、AirPodsを少しの間つまむだけでできるのがとても便利だった。
リビングでゲームをするとき、耳を塞いでいるようには見えるが、外部音取り込みモードならゲームの音を聞きながら会話の受け答えができる。おかげで、家族に嫌な顔をされなくなった気もしている。
筆者はほかにもMinecraft(マイクラ)をよくプレイするのだが、ここでもAirPods Proが役に立っている。ノイズキャンセリングをオンにすることで、敵対Mobの位置をある程度把握しやすくなった。マイクラでは、時折略奪者が村を襲撃するという嫌なイベントが発生する。イベントで湧いた敵対Mobをすべて倒せばイベントを終了できるのだが、これまではどこに敵対Mobがいるのかわからず地上や地下を延々と探し回っていた。イベント発生時にノイズキャンセリングをオンにすることで、比較的早く襲撃イベントを終了できるようになった。
機敏な反応が必要ないマイクラでは、多少の音声遅延はまったく気になることがなく、むしろノイズキャンセリングの良い部分が役に立っている。
以上、AirPods Proは音ゲーでどれくらい使い物になるのかを見てみた。結論としては、楽曲レベル25以下を狙っている初~中級者ならAirPods Proでもオーケー。カジュアルに楽しむのであれば、ノイズキャンセリングや外部音取り込みモードが重宝するはずだ。また、音ゲーを楽しむユーザーであれば、日頃から多くの音楽を聴いているに違いない。ノイズキャンセリングで、場所を問わず気軽にリスニングできる環境が整う上に、ゲームの没入感が増すのであれば、3万円以上する価格にもきっと納得できることだろう。
