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アマゾン、アップル、グーグルがスマートホームの共通規格策定へ

2019年12月22日 09時55分更新

文● Charlotte Jee

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Getty

アマゾンとアップル、グーグルは、インターネットに接続されたスマート・スピーカーなどの家庭用製品のオープンスタンダードを作ることに合意した。3社はオープンIoT規格に取り組んでいる企業連合のジグビー・アライアンス(Zigbee Alliance)、サムスン、イケアなどの主要企業と協業する。新たに「Project Connected Home over IP(CHIP)」と呼ばれるワーキンググループを立ち上げ、今後数カ月に渡って協議を進め、共通規格の策定で合意を目指す。

CHIPの目的は、スマート・ホーム製品同士の互換性を確保し、特定のセキュリティ・レベルに到達させることにある。

新たな規格が主要企業に採用されれば、スマート・ホーム技術の普及を促進する可能性がある。現在、家庭用のIoT製品を購入する際、ほとんどの場合で1つのメーカーを選択しなければならない。相互運用性が欠如しているからだ。例えば、グーグルのホーム・ボイス・アシスタントは、アマゾンのスマート電球では動作しない。アマゾン傘下のスマート・ドアホン「リング(Ring)」に関する惨劇の数々と、スマート・ホーム製品のハッキング被害が示すように、セキュリティへの懸念も普及を妨げている。オープンなエコシステム、より優れたセキュリティ基準、および5Gの展開という組み合わせは、スマート・ホームの普及を成功させるだろう。

とはいえ、まだこれは計画の段階だ。実際には、大物テック企業の同意を得るのは難しいかもしれない。各社ともに独自にスマート・ホーム製品の開発を進めており、簡単には同意できないからだ。また、すべてを統一する規格ではなく、追加の選択的な規格となる可能性もある。

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