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ママ友トラブルの火種をつくる夫たち、外での不用意な発言がアダに

2019年12月20日 06時00分更新

文● 中村未来(ダイヤモンド・オンライン

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メディアでしばしば取りざたされるママ友トラブルに対し、あまり聞かれない、パパ友トラブル。しかし、ママ友トラブルアドバイザーのなかさとさんによると、「パパが介入して、トラブルが深刻化するケース」も少なくないという。ママ友トラブルを悪化させる夫の行動を聞いた。(清談社 中村未来)

パパが率先して
家庭内の情報を外部に漏らす

噂話をするママ友
ママ友の間で広まった良からぬウワサの出所が自分の夫だった...。そんなケースが少なくない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 ウェブサイト『ママ友トラブルフォーラム』の主催者であるなかさとさんは、ママ友との付き合い方に悩みを抱える全国の女性から相談を受けている。その中には“パパ”である夫が原因である相談も少なからずあるという。

「子どもの習い事の送迎など、パパ同士が顔を合わせるタイミングは結構あります。その際、共通の話題といえば子どものこと。そこで、家庭の情報をパパが漏らしてしまい、トラブルに発展することがあるんです」

 ある相談者は、突然、ママ友から「担任の先生ともめているんだって?」と聞かれたという。

「相談者さんにとってそんな話は寝耳に水で、もめた事実もなかったそうなんです。ママ友に聞いて回って噂の出どころを突き止めると、なんと自分の夫だったそうです」

 夫を問い詰めると、自宅で妻が話していた担任教師への愚痴を、うっかりパパ友に話してしまったのだという。そのパパ友が妻に話したことで、別のママ友にまで広まってしまったのだ。

「家庭内でこぼした単なる愚痴が、もめていると尾ひれをつけて本人に巡ってきたのです。相談者さんは、外に出せない話だからこそ、家庭で話していたのに、まさか自分の夫から漏れるとは、とショックを受けていました」

 一度立った悪い噂はなかなか消えず、ママ友たちに弁解するのも一苦労だったようだ。

お受験の話はささいなことでも
話してはいけない

 ママ友コミュニティでは、お互い“あえて”黙っている情報も意外と多い。その一つが受験に関することだ。

「基本的に、お受験の話はタブーです。子どもを塾に入れたことがバレないように、わざわざ何駅も離れた塾に通わせる人もいるくらいです」

 ところが、ここでもパパ同士が口を滑らせてしまい、通っている塾や、受験校が広まってしまうというトラブルもよくある。

「子どもの受験校がかぶると、親同士の牽制が始まり面倒なんです。だからあえて黙っているのに、夫が口を滑らせてしまったことで、ママ友との関係にミゾが入ってしまったということが実際にあります」

 妻たちが特にヒヤヒヤするのが、お酒が入る場だ。
 
「保護者同士の飲み会や家族合同のBBQ(バーベキュー)など、妻はうかうか楽しんでいられません。酔っ払った夫が何を話し出すかわかりませんから」

 こうしたトラブルの例を見ても、男性にしてみれば、取るに足らないささいなことに映るかもしれない。しかし、ママたちがこれだけセンシティブになるのは、ママ友トラブルが子どもに大きく影響することがあるからだ。

「ママ友同士のもめ事の多くは、本当にささいなこと。それは当人たちが一番よくわかっています。しかし、子どもが小さいうちは、お母さん同士が約束して子どもたちを遊ばせるなど、お付き合いは親子がセットになります。すなわち、親同士がトラブルになると、子どもにまで弊害が及んでしまう。だからみんなコミュニティで問題を起こさないよう必死なんです」

外で何を聞かれても
「妻に任せている」が模範解答

 ある相談者は、幼稚園の息子を地域の野球クラブに入れていた。ところが、ふとしたことがきっかけでママ友ともめてしまい、クラブに通いにくくなってしまった。夫に相談すると、返ってきたのは「息子のためにも、それくらい我慢しろ」という言葉だった。

「ご主人からしてみたら、ママ友同士のいざこざくらいで…という気持ちだったと思います。しかし、対立したママ友グループから、親子ともども、仲間はずれのようにされてしまい、相談者さんは体を壊すほど気に病んでしまいました」

 このケースでは、最終的に野球クラブをやめる決断に至ったという。ママ友トラブルに悩む妻に対し、夫はどう対応するのが正解なのか。

「ママ友に関する愚痴は、必ずしも具体的なアドバイスである必要はありません。それより、きちんと聞く姿勢を示すことが大切です。スマホを見るのをやめて、体を向ける、目を見て大きくうなずく。『家に味方がいる』という事実だけで、妻は救われるんです」

 そして、夫がママ友トラブルを悪化させるという、最悪の事態を防ぐためには「何か聞かれても『妻に任せている』と答えること」だという。

「よそのご家族と関わるときは、社会人として最低限のコミュニケーションを持って接するだけでいいと思います。妻に任せていると言うと、育児に参加していないような気がするかもしれませんが、イクメンアピールは、外では不要です。家族にさえ伝わっていればいいんです」

 ママ友コミュニティが、絶妙なバランスで均衡を保っていることを、パパたちもよく知っておくべきだろう。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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